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連載企画

あそこのおかあさん縄文人だから -山田スイッチ-

第99回 遺跡なのか、土器なのか、土偶なのか 2017年2月14日

遺跡なのか、土器なのか、土偶なのか。
縄文遺跡で一番すごいのは一体、何ドグ!? (さらに…)

第98回 土偶の求心力 2017年1月17日

2017年1月3日(火)の東奥日報紙に、「遮光器土偶 群馬で出土」の記事が載ったドグ~! (さらに…)

第97回 縄文ZINE 第5号は青森特集! 2016年12月15日

ドグモ撮影会で会ったドグ子といのるん※
※いのるん…八戸市の「是川縄文館」マスコットキャラクターで、八戸市風張1遺跡から出土した、国宝の「合掌土偶」がモチーフ。

都会の縄文人のためのマガジン
フリーペーパーの『縄文ZINE』編集部が青森に来ると聞いて、会いに行ってきたドグ~! (さらに…)

第96回 縄文×アロマ! 2016年11月14日

11月3日に縄文の学び舎・小牧野館で開かれた、「縄文アロマ カルチャーディ」に参加してきましたドグ~! (さらに…)

第95回 縄文のポケモン作り☆ 2016年10月14日

縄文ワークショップ

エネルギーは伝播する。
1人が放出したエネルギーは消えることなく、受け取った人の中で増幅し、更なるエネルギーとなって世の中を回る。 (さらに…)

第94回 野辺地のでっかい土偶 2016年9月15日

縄文好きの友達に会ったら話したいことは、
「どこの土偶が好き?」と「何の土器が好き?」
の二つドグ☆
あと「どこの遺跡が好き?」とか「埴輪どう思う?」
とか。

(さらに…)

第93回 高所作業車で六本柱の高さまで! 2016年8月18日
高所作業車でパノラマビュー

高所作業車でパノラマビュー

三内丸山縄文夏祭り2016に行ってきたドグ~! (さらに…)

第92回 縄文土器クッキー作り☆ 2016年7月13日

写真「土器を食べちゃえ!」でおなじみのお菓子づくり考古学者ヤミラさんの縄文土器クッキーは、
土器を食べているという絵面(えづら)のすごさもさることながら、堅くて美味しいのがすごいところなんだドグ~! (さらに…)

第91回 縄文ダウジング調査隊 2016年6月17日

青森県内にはたくさんの温泉があって、
日帰り入浴のできる源泉かけ流しの宿もあり、
どこに行っても旅の疲れを癒すことができるんだドグけど、
温泉とお風呂のお湯って、やっぱり違うんだドグね。 (さらに…)

第90回 弘前の素敵な考古館 2016年5月16日

先日のこと。
弘前城桜まつりで、土偶のゆるキャラ・ドグ子に変身して
追手門の前で20分ほど立っていたんだドグ!
その20分間にあれよあれよと、 (さらに…)

第89回 縄文バカバーガー 2016年3月16日

料理の写真ドグドグ〜! ドグ子です☆
ドグ子、急に「縄文バーガー」が食べたくなって検索したら、世の中には既に縄文バーガーなるものが存在していたことを知ったんだドグ! (さらに…)

第88回 シャーマンかあさん 2016年2月19日

縄文時代にあったとされる職業、それはシャーマン!
シャーマンとは一体何をし、どんな影響を縄文文化に与えていたんだドグ? (さらに…)

第87回 もう読んだ? 変わる日本史 2016年1月15日

変わる日本史歴史を面白く紹介するダンスユニットと言えば、
『本能寺の変』で一大ブレイクを果たしたエグスプロージョンですが。 (さらに…)

第86回 小林達雄先生の講演 2015年12月18日

講演の様子
「縄文人は笠形や円錐形のヤマに聖性を認めていたんですよ。 (さらに…)

第85回 原宿に土偶を発信! 2015年11月19日
縄文のカーニバルでの展示作品(一部)、 縄文ZINE1号、ラフォーレ原宿前のドグ子

縄文のカーニバルでの展示作品(一部)、 縄文ZINE1号、ラフォーレ原宿前のドグ子

今年も土偶のゆるキャラ総選挙が開催されましたドグ! (さらに…)

第84回 縄文トランス 2015年10月19日

丑石

「縄文トランス」という独自なジャンルで演奏する
パーカッション2人にボーカルという3人編成で
日本各地の野外イベントやアースデー、縄文イベントで
シャーマニックな歌を披露している人と言えば、ラビラビなんだドグけど。 (さらに…)

第83回 遺跡のダウジング調査2 2015年9月19日

こんにちは! 土偶のOL、ドグ子です☆ (さらに…)

第82回 遺跡のダウジング調査1 2015年8月11日

青森市にある約4千年前の遺跡、小牧野ストーンサークルへと
イギリスダウジング協会の会長を二期務め、
「ダウジングの全てを知る男」と呼ばれたグラム・ガードナー氏と、
日本ダウジング協会の加藤展生さん、作家の田口ランディさんを
ご案内してきたドグ~!

イギリスのストーンヘンジなど、有名な遺跡を300ヶ所以上
ダウジングして来たガードナー氏は、
小牧野ストーンサークルを見るや否や、
本気でダウジングし始めたんだドグ!

ダウジングは古来より、
水脈を探すのに使われていたんだドグ。

聖地の下にある水脈は、何千年も前に降った雨水が濾過されて、
非常にピュアになった水が地下から真上に噴きあがり、
そして、地上のある程度近くで水が自転車のスポークみたいに
横に何本かの水脈を作って広がっているドグ!

その聖なる水が聖地を作るのだと、
ガードナーさんが言っていたドグ。
水が湧き出るポイントは、「ブラインド・スプリング(見えざる泉)」
と呼ばれて、聖地には必ずあるポイントなんだドグ。

そしてそのポイントは、小牧野環状列石の
小高い丘の地下にあることがわかったんだドグ~!

水の湧き上がる丘に上ると
すごく気持ちいいんだドグ~!

小牧野環状列石内にある「気のいい場所」は、
その場所のほとんどがロープで囲われていないんだドグ!
青森市教育委員会の児玉大成さん曰く、
「江戸時代から道であった場所」だったドグ~!

ドグ子には江戸の人がここに道を通した理由が
何故かわかる気がしたんだドグ☆

現在だと超音波による調査で水脈を調べることができるから、
超音波調査で今回のダウジング調査と同じ結果が出たら、
遺跡の地下を流れる水脈も大切な一つの要素として
考えてもらえるのかもしれないドグ☆

ガードナー氏のダウジングする姿を見て、
ちょっと興奮ぎみの日本ダウジング協会会長・加藤さんが言ったドグ。

「フウ~! こんな広い場所をあのスピードでダウジング出来る人、
他にいませんよ!」
「ねえ、ドグ子ちゃん! 何でか必ずここでダウジングの棒が開くのよ」
と田口ランディさん。
「ふお、本当だ!」
とドグ子もダウジングアイテムを使って調べてみると、
不思議と同じ場所でダウジングの棒が開くんだドグ☆

「ここには、幅の広いエネルギーのラインが通っているんです」
と加藤さんが言ってくれたドグ。
その場所は、児玉大成さんの言う「江戸時代から道であった場所」
だったんだドグ☆

そこには今も人がストーンサークルの中を通れるように
教育委員会の人が立入禁止のロープの位置を工夫してくれているんだドグけど。
きっと江戸時代の人もなんとなくここの空気が気持ちよくて、
ちょうどエネルギーの高いところを道に選んだんだとドグ子は思ったんだドグ!

気の良い場所に人が入れるようにしてくれたなんて。
現代人のエネルギーに対する感性も、すごいなあと思ったドグ~!

ドグ子達はこの後、秋田の大湯ストーンサークルでも
ダウジング調査を行ったんだドグ。
縄文の人たちは石を使って、
その場所を心地よくする技術があることを
知っていたドグね!

縄文人は地下のピュアな水が真上に吹き上がる、
気の高まる場所に石を置いてそれを助長し、
地下で水が垂直に落ちる、気の落ち込む場所に大きい石を置いて、
エネルギーの流れを阻害しないようにしていたんだドグ~!

だから、ストーンサークルに出かけて行くと、気持ちのいいエネルギーが
全身に補充されたような気分になるんだドグ!
夏はエネルギーを補充しに、ストーンサークルへ出かけてみるドグ~!

※ダウジング調査は青森市教育委員会、
鹿角市教育委員会の職員の方の立会の元、行っております。
次回は秋田県の大湯ストーンサークルの調査をご報告します。
ご協力頂いた皆さま、本当にありがとうございました!

小牧野ストーンサークル

地下にブラインド・スプリング(見えざる泉)があるという小高い丘が見える。
小牧野ストーンサークル

イラスト

第81回 巨石ハンター 2015年7月1日

写真1年間で世界40カ国を旅し、世界中の巨石の写真を撮った
須田郡司さんという写真家の方がいるんだドグ! (さらに…)

第80回 縄文の学び舎 小牧野館オープン! 2015年6月12日

土偶やドグ子の写真小牧野ストーンサークルから発掘された土器や
小牧野遺跡の特徴とも言える文様の入った三角型の石、
土偶や県内の縄文遺跡で発掘された土器の数々を収蔵する「縄文の学び舎 小牧野館」に行って来たYO!

今年の5月にオープンしたばっかりなんだけど、
行ってみた感想は「何コレ、楽しい!」だったんだドグ。(笑)
遺跡の近くにあった、旧野沢小学校だったところが
素敵な資料館に生まれ変わりました☆

縄文好きの人は土器を観てるだけでもう、多幸感があるじゃない?
発掘された三角型岩盤の作り方とか超・興味あるし、
「この甕棺、大きい~!! 渦巻き文様最高!
どっちの土器も素敵~!」って盛り上がるYONE☆

だけどそんな縄文好きの親に連れられて来た子どもって、必ずしも幸せではない気がするの。(笑)
「土器って何? 何でこんなので盛り上がってるの??」って、相当疑問に思っていると思う。

ところがどっこい! ここの縄文の学び舎ではそんなお子様にも飽きさせない工夫がいっぱいあるんだドグ!
発掘体験で砂風ペレットの中から土器片を探すコーナーや、石のブロックでストーンサークルを作るコーナーがあるんだドグ!

小さいお子さんも石のブロックで自由に地面に絵を描いていました~!
「お、これはストーンサークルか?」と思いきや
ドラえもんの顔だったり。(笑)自由度が高いです☆

廊下には世界中の巨石を撮影されている須田郡司さんの写真が展示され、
実際の大きさのストーンヘンジのオブジェが立っています。
なんとこのストーンヘンジ、1階部分に入りきらず、
2階に突き抜けている仕様に!

1階には再現された新町野遺跡の土坑墓があるので入ってみると……
なんだかすっごい癒やし効果が……!(笑)
この穴(土坑墓)、ちょうど人が屈葬で入れる形になってて
中に入るとめっちゃ癒されるドグ! 落ち着くドグ~!

小牧野遺跡から発掘された土器の数々を観ていると、
今まで神聖な場所だとは知っていたけど、ストーンサークルの下から
これほど思いの込められた埋蔵品があったことに感動するんだドグ。
一つ一つのものに思いが込められ、石の下に埋められていたんだドグ。

そのエネルギーは壮大なものだったと思う。
土器に刻まれた、まるでナスカの地上絵のような文様の不思議さは
柔らかくもあり、渦を巻いて。
小牧野のストーンサークルに初めて出会った時の感覚
そのもののように思えたんだドグ~!

小牧野遺跡出土の三角型岩盤

イラスト

第79回 豊かな時間 2015年5月12日

縄文時代には、人はどんな風に時間を意識していたのかしら? (さらに…)

第78回 ドラえもんと遮光器土偶 2015年3月16日
参考 『あなたの知らない青森県の歴史』山本博文 監修(洋泉社)  『大長編ドラえもん VOL.9 のび太の日本誕生』藤子・F・不二雄(小学館)

参考 『あなたの知らない青森県の歴史』山本博文 監修(洋泉社)
 『大長編ドラえもん VOL.9 のび太の日本誕生』藤子・F・不二雄(小学館)

藤子・F・不二雄先生の描く
『大長編ドラえもん VOL.9 のび太の日本誕生』(小学館)に、
遮光器土偶をモチーフにしたキャラクターが出てくるのを
皆さん、ご存知ですか? (さらに…)

第77回 10月9日は、土偶の日! 2015年2月25日

写真コラージュ10月9日は「土偶の日」だって皆さん、知っていました? (さらに…)

第76回 東京の縄文 2015年1月19日

写真「東京の縄文を探しに行こう!」

そう思い立ったドグ子は中沢新一さんの「アースダイバー」を
持って、東京縄文探検に出かけたの! (さらに…)

第75回 ヒンバ族と土偶 2014年12月19日

縄文館でデートして

2011年7月に開館した是川縄文館の常設展示の入り口は、
縄文の文様が光で現れてくるくる回る、プラネタリウムみたいだったの! (さらに…)

第74回 「海と火山と縄文人」展 2014年11月19日
是川縄文館のおにぎりとせんべい汁

是川縄文館のおにぎりとせんべい汁

八戸市の是川縄文館に行って、「海と火山と縄文人」展を観てきました! (さらに…)

第73回 縄文遺跡でナンパして! 2014年10月17日

髪を結い上げた土偶

コンニチハ! 土偶のOL・ドグ子です。 (さらに…)

第72回 ポップな縄文、メタルな縄文 2014年9月25日

縄文をポップに紹介するってよく聞くけども、
ポップとは一体、なんぞや? って思うじゃないですか。 (さらに…)

第71回 垂柳遺跡を100%楽しむ! 2014年8月15日

蓋形土器こんにちは! ドグ子です! (さらに…)

第70回 島根 縄文の埋没林へ! 2014年7月17日

こんにちは! ドグ子です☆ (さらに…)

第69回 ドグ子、二ッ森貝塚に行く! 2014年6月13日

写真こんにちは、ドグ子です! (さらに…)

第68回 縄文人の宿 2014年5月16日
土偶だって温泉に入りたい!  ドグ子 in 蓮観の足湯(平川市)

土偶だって温泉に入りたい! 
ドグ子 in 蓮観の足湯(平川市)

こんにちは! ドグ子です。 (さらに…)

第67回 彼氏か世界遺産か? 2014年3月31日
上野公園で佇むドグ子 23歳OL

上野公園で佇むドグ子 23歳OL

ドグ子です! (さらに…)

第66回 県美で猪風来作品に会う 2014年3月5日

ドグ∋県立美術館前にてドグ子です! (さらに…)

第65回 土偶時間 2014年2月3日

どうも! 土偶のゆるキャラ、ドグ子です! (さらに…)

第64回 世界の中の縄文人 2014年1月7日

こんにちは、ドグ子です! (さらに…)

第63回 津軽の聖地・岩木山 2013年12月13日

岩木山こんにちは! ドグ子です。 (さらに…)

第62回 どぐキャラ総選挙2013 2013年11月19日

写真土偶のゆるキャラ総選挙……略して、どぐキャラ総選挙。 (さらに…)

第61回 ドグ子の亀ヶ岡遺跡レポ 2013年10月4日

ドグ子in木造駅コンニチハ! 土偶のOL、ドグ子です!
今日はドグ子、実家の亀ヶ岡遺跡に帰ってきたYO~! (さらに…)

第60回 ねぶたと縄文 2013年8月27日

ドグ子コンニチハ、ドグ子です!
ドグ子、今月は青森ねぶた祭に参加してきたの。 (さらに…)

第59回 奇跡の段ボール土偶・デビュー編 2013年7月22日

ドグ子inシド亭皆さんコンニチハ! ドグ子です。 (さらに…)

第58回 奇跡の段ボール土偶・誕生 2013年6月17日

常々、土偶のゆるキャラが欲しいと思っていた私は、
ゆるキャラ制作にかかる費用をどうやって捻出しようかと
考えていたのですが、一番安く制作する秘訣を思い付いたのです。 (さらに…)

第57回 縄文の貴公子とBGM 2013年5月17日

十代から二十代の頃、私にとって東京はライブを観に行く場所でした。 (さらに…)

第56回 小惑星・縄文青森 2013年3月28日

先日の小惑星「縄文青森」命名記念フォーラムでは、
星と宇宙に関するたくさんのお話を聞くことができました。 (さらに…)

第55回 縄文土器が語るもの 2013年3月18日

縄文土器を見ていると、
見れば見るほどに気持ちがとうとうとしてきて、 (さらに…)

第54回 遺跡で気を出してみよう! 2013年2月28日

縄文時代から何を受け取るのか。
それは、人によって様々だと思います。 (さらに…)

第53回 縄文服でおでかけ 2013年1月29日

小学校や中学校に講演に呼ばれると、
縄文人の服を着て槍を持って出かける山田スイッチです。 (さらに…)

第52回 サザエさんから縄文時代へ 2013年1月7日

縄文時代はそう遠くない……そう思うのは、
長谷川町子さんのマンガ『サザエさん』を読む時です。 (さらに…)

第51回 自家製ストーンサークル 2012年11月27日

縄文時代が何故面白いのか。
その一つの答えに、「誰も真相を知らない」ということが
あると思うんですね。

「いやあ、儂は5000年前から生きておったんじゃが、
あの頃は温暖化で青森も暖かくて、最高じゃったわい。
え? 土偶? あれは、当時流行ったアニメのフィギュアだったんじゃ……」

日沼ストーンサークル

などということを知っている人が誰もいない
(その当時から生きている人と当時に書かれた文献がない)ものですから、
我々は発掘をして分析することでしか、
当時の世界観を見いだすことができないのです。

ですので、土偶に関してもその使用用途や何を表しているのかは、
未だに謎に包まれていると言えます。

作るのに細心の注意を払われたであろう土偶。
ほとんどの土偶が作られた地域に関わらず、どんな複雑な形であっても
シンメトリー(左右対称)の美を表しているのは不思議とも言えます。
左右対称に作るって、意外と難しいことですから。

一体「それ」が何を表していて、古代人は「それ」を何のために行っていたのか。
それを発掘→分析→想像→仮説という順序で
縄文人の生活を仮定するのが普通の方法だと思いますが、
その逆をやってみる人達もいます。

逆というのは、まず仮説がバーンと立ち上がってしまうということです。
直感力により仮説がバーンと立ち上がって、
「こうだったんじゃないか!? そしてこうだったんじゃないか!?」と
仮説から想像を巡らせ、とりあえず同じものを作ってしまう人達……。

同じものを作るという行為は、非常に分析に近い行為だと思うのです。
私も庭に竪穴式住居を造った時に、「なぜ、穴を掘って柱を立てるのか」が
自然とわかった経験があります。
穴を掘って柱を建てると、地面にそのまま建てるよりも手が届く範囲が広がって、
非常に家が建てやすいんですね。集落のみんなと協力して建てれば、
あっという間に建ってしまうのが竪穴式住居だと感じました。

昨年は、直径50メートル×45メートルの巨大ストーンサークルを
アーティストの杉原信幸さんと山形淑華さん、
ボランティアに参加してくれた皆さんと共に制作しましたが、
今年はわが家の庭に、125センチ×180センチの
小さなストーンサークルを造りました。

日沼ストーンサークル

そこでわかったことは、
ストーンサークル建設で一番重要で大変なことは、
「石を運ぶ」ことだという、最もシンプルな答えでした。
小さな石で造るストーンサークルは、地面に描くのが本当に楽だったのです……・。

おお、去年10月に1トントラックで何往復もした石の運搬がバケツ何杯かの石で済んでしまう……。それなのに、デザインには棒状の石や丸石を取り入れて、あたかも縮尺したストーンサークルのように美しく、可愛らしいものが出来上がりました。
拾ってきた津軽錦石の交じった、現代版ストーンサークルの完成です!

出来上がったストーンサークルから感じたこと。それは、
「離れていても、寂しくない」
という感情でした。

杉原さんや山形さんは、普段青森から遠く離れた、長野県に暮らしているので
一年のうちでなかなか会える日はありません。
ですが、庭先に彼らの造ったストーンサークルがあると、
まるで彼らに会いにいくような、不思議な気持ちになるのです。

縄文時代のストーンサークルは、世代を超えて、100年もの時間をかけて
造られたものです。
その石を見て、
「離れていても寂しくない。なぜなら、この石は
私の父が川から運んできたものだから」と、世代を超えてその存在を感じていた
縄文の人も、いたのかもしれませんね。

ストーンサークルのイラスト

第50回 シャーマンがいっぱい 2012年11月6日

私が作家の田口ランディさんと2008年に結成した「縄文友の会」は、
縄文遺跡の自然と心地よい空気を愛し、それとなく伝える会です。

会の発足からわずか3ヶ月で
自然発生的に集まったメンバーにより、わが家の庭に
竪穴式住居が建設されて縄文友の会は少しだけ有名になったのですが、
ここから何故かとんとん拍子で縄文的な事業に遭遇していくのです。

2008年に竪穴式住居が完成した翌年、
2009年には三内丸山遺跡で「三内丸山縄文大祭」というイベントを行いました。
2010年には青森市の小牧野ストーンサークルにて
100人でお弁当を食べるイベントを開催。

そして2011年、この事業だけはいくら縄文が好きでも
執り行うのは難しいと思われた「ストーンサークルの建設」……。
ストーンサークルを造るのに必要な土地の問題、
石をどこから集めてくるのか、石をどうやって運搬するのか。

それら不安材料を抱えつつも、わずか2週間で川や山から
素手で拾ってきた石で、我々縄文友の会は
直径50メートル×45メートル、石の数7700個の巨大ストーンサークルを
会の発足から、たったの4年で造り上げてしまったのでした。

これは、建設に携わった美術作家の杉原信幸さんと山形淑華さん、
建設に同意してくれた青森県の外ヶ浜町の協力なしには
成し遂げられないことでした。

しかし、会の発足から竪穴式住居が建つまでや
ストーンサークルが出来るまでの時間が早すぎるような気がします。
もしかすると、縄文友の会にはシャーマンがいるのではなかろうか? という
疑念が生まれてきますよね。
シャーマンといえば……心当たりのある人は4人ほどいるのです。
直感力が冴えていて、巫女的なものごとを言い、執り行う人がなんと
うちの会には4人もいるのです。

シャーマンは大まじめに「それが本当に必要なのですか?」と
私のような一般人が驚き、承諾し得ないことを平気に言い放ちます。

三内丸山縄文大祭の時には、
「火の神様を下ろしにアイヌモシリの一万年祭に行かなきゃ!」
と言われ、北海道の山奥まで謎の火の神様を下ろしに出かけ、
それは本当に必要だったのかどうか、未だにわからずじまいなのです。

2012年のイベントは、男のシャーマンである美術作家の杉原信幸氏に
アートディレクターをお任せしたところ、
予算の見積もり書に当たり前のように「土偶・仮面制作費」
というものが盛り込まれていておったまげてしまいました。

「杉原さん……それは、雑費でいいんじゃないの? 雑費で!」
「いや、縄文にとって土偶や仮面は一番大事でしょう!」
「大事なのはわかるけど、雑費でいいよ! 雑費で!」

シャーマンである杉原さんは、当日の「小牧野劇場」で着る
衣装に漆で絵を描くために、わざわざ小牧野遺跡で朝早くから
夕方遅くまで漆で絵を描き続け、それをわが家の小屋で乾かしながら
「あ、スイッチさん、触るとかぶれるから絶対触らないで下さい!」
なんていうことを言うのです。
何故に肌に触れる服の絵を漆で描いちゃうんだろうか、この人は……。

そしてイベント前の忙しい時に、
「小牧野遺跡の出土品が青森市の森林博物館で展示されているそうですから、
僕、観に行ってきます! 観ないわけにはいきません!」
と出かけてしまい、一緒に行った相方の山形淑華さんが何故か
夜の九時を過ぎても家に帰らず、後から聞いたら弘前駅から歩いて平川市に帰る途中、
間違って平川市猿賀の猿賀神社まで歩いて行ってしまったそうなのです。

イラスト

結果、シャーマンのやることは……わけがわからないということが
よおくわかったのでした。

杉原さんは森林博物館から帰ると、
小牧野遺跡から出土した三角形に加工された岩盤が
とても気になったらしく、眉間に皺を寄せて「三角……三角……」と
つぶやいていたのですが。

これだけたくさんのシャーマンを抱えていたおかげなのか、
2012年開催のイベント「小牧野劇場」は、
土砂降りの雨だった天候もイベント開始とともにカラッと晴れて。
無事に小牧野遺跡に踊りと太鼓の祈りを捧げることができたのでした。

プロフィール

山田スイッチ

執筆者一覧

1976年7月31日生まれ。

しし座のB型。青森県在住コラムニスト。 さまざまな職を経て、コラムニストに。 著書に「しあわせスイッチ」「ブラジルスイッチ」(ぴあ出版刊)、「しあわせ道場」(光文社刊)がある。

趣味は「床を雑巾で拭いて汚れを人に見せて、誉めてもらうこと」。

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