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連載企画

だびょん縄文

第12回 初夏の遺跡は見どころいっぱい 2019年6月21日

三内丸山遺跡センターで開催されていた「縄文の色―縄文人が魅せられた魔法の石・黒曜石展」新しいウィンドウが開きますで石器に興味がわき、そのルーツも知りたくなり、青森県外ケ浜町の大平山元遺跡を訪れました。大平山元遺跡の石器は「FAN FUN! JOMON FAN!! (第2回:土器片だけじゃない大平山元遺跡)」にわかりやすく書かれています。これを印刷して持って行かれるとより理解も深まります。

はじめに青森県立郷土館に行きました。大平山元遺跡の発掘のきっかけになった磨製石斧や無紋土器片、石器類は平成31年4月に県重宝に指定されたばかりです。郷土館で石器の名前など少し予習をしていざ大平山元遺跡へ。

大平山元遺跡:「ここから土器片」のところから約15000年前の土器片が出土

 

ピカピカの廊下

遺跡の近くにある「外ヶ浜町大山ふるさと資料館」は廃校となった小さな平屋の小学校を利用していて、玄関前にはカツラの大木が植えられています。学校の歴史を見てきたであろう大木と明治38年に建てられた木造の小さな学校にまずノスタルジックな気持ちになってしまいます。中に入ると真っ直ぐ伸びる廊下のまん中に引かれた白線と磨かれたぴかぴかの床が懐かしく、心はメロメロ。聞くと都会から来る方たちもまず同様に話すという。石器を見る前に大平山元遺跡の一つ目の魅力発見!
玄関には遺跡からはぎ取られた土層があり、石器や土器が出た場所を見ると地表面から意外と浅く、びっくりします。
土器片や石器は職員室だった場所に展示されています。部屋の照明も明るく、石器の細部も良く見えます。大平山元遺跡は1~4までありますが、県重宝に指定されたのは縄文時代草創期、大平山元1遺跡の石器たちです。白い頁岩の石器の色の美しいこと、大理石のよう。他にもマーブル色やちょっと縞の入った石器を見て、ここに住んでいた人達はきれいな石を選別して作っていたのではと思ってしまう。用途に応じていろいろな種類の石器を作り、削り方も石器の刃の部分は少し細かいが他の部分は大きく打ち欠いていて、おおらかさを感じます。石鏃は三内丸山遺跡のものと比べると2倍位の大きさで、どんな動物を獲ったのだろうと想像が膨らみます。15000年前ってどんな時代なのか想像もつかないけれど、人々は確かにこの地に住み、美しい石器を作っていたことを想像すると少し感動してしまう。あなたたちはどこから来たの? 何故この地に暮らしたの? そしてどこに行ったの? とそっとパネルの縄文人に聞いてみたくなる。久々に想像力を掻き立てられた遺跡に出会えたような気がしています。

 

左上:県重宝の美しい石器 右:県重宝の石斧 刃の部分が磨かれている 左下:県重宝の石鏃

三内丸山遺跡センターでは7月20日から夏季特別展「あおもり土偶展」新しいウィンドウが開きますが開催されます。あの遮光器土偶のしゃこちゃん(亀ヶ岡石器時代遺跡出土・重要文化財)もなんと15年ぶりに青森に帰ってくるそうです。ところでしゃこちゃんのお歳?をご存じですか。1887(明治20)年6月2日(木)生まれです。今月がお誕生月でHappy Birthday!
お誕生日プレゼントはお里帰りの青森旅行、やったね。親戚2000人の三内丸山の土偶たちと初対面です。いつもの圧倒的オーラを放つのか、他の土偶たちが負けじビームを発するのか、会場の雰囲気がどんな風になるのか楽しみです。
夏休みは三内丸山遺跡であなただけのお気に入りの土偶を見つけてみませんか。あと、本物のしゃこちゃんと出会って、触りたくなったら、レプリカのある青森県立郷土館へお出かけして、重さや、実は真っ正面を見ていない不思議さをじっくり観察してみてはいかがでしょうか。

三内丸山遺跡へ向かうお客様を乗せて、「TRAIN SUITE 四季島」が通ります。

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