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(亀ヶ岡石器時代遺跡)

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連載企画

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第15回 案内所の役割とは?―遺跡に集う人々の交流から―
(亀ヶ岡石器時代遺跡) 2020年2月4日

つがる市木造館岡地区にある亀ヶ岡石器時代遺跡(以下、亀ヶ岡遺跡)には、「しゃこちゃん広場」があります。この広場には、亀ヶ岡遺跡全体の案内板や遺跡の目印ともなっている遮光器土偶(しゃこちゃん)の石像があり、遺跡を訪れる多くの方が最初に立寄る場所となっています。
つがる市では、亀ヶ岡遺跡と北に隣接する田小屋野貝塚を訪れる方に、遺跡についてより理解を深めていただけるよう、平成30年度よりしゃこちゃん広場内にプレハブ施設「縄文遺跡案内所」を設置しました。案内所では、亀ヶ岡遺跡や田小屋野貝塚のパネル展示や、各種パンフレットの設置、遺跡現地へのルート案内等の情報発信を行っています。

しゃこちゃん広場に設置した縄文遺跡案内所

案内所では、来訪者の方々に遺跡のご感想・ご意見を自由に記入していただけるように「縄文遺跡案内所ノート」を置いています。設置当初は、来訪された方々がノートを手に取ってくださるだろうか…と不安もありましたが、開いてみるとノートはたくさんの感想やご意見、イラストで埋まっていました。お住まいを記入していただいた方の都道府県を見てみると、青森県内と関東圏を中心に、北は北海道から南は沖縄県まで…中には海外在住の方の記入もあり、本当に国内外から多くの方に来ていただいていることを実感します。ノートの記入で一番多かった内容は、やはり亀ヶ岡遺跡から出土した遮光器土偶についてです。しゃこちゃんのイラストや遮光器土偶の出土した場所を一度見てみたかった、との記述が多く見られ、ノートからは亀ヶ岡遺跡や遮光器土偶の知名度が高いことがうかがえます。

 

亀ヶ岡遺跡においてこれまで発掘調査が行われた箇所はすべて埋め戻され、地中の様子は調査時の写真等でしかうかがい知ることができません。遺跡現地を整備する計画もこれから進めていくこととなります。その中で訪れる方に遺跡の魅力をいかに伝えるかが課題となっています。今年度、市では遺跡ボランティアガイド事業「つがる縄文遺跡案内人」を立ち上げ、来訪者をお迎えする体制を整えているところです。案内所は今後もガイドさんの拠点としても活用していく予定です。
遺跡を訪れる人、遺跡を案内する人、遺跡周辺に住む人…様々な人々が遺跡で交流する、案内所はその拠点としての役割が求められています。より良い案内所としていくために、遺跡を訪れた際には、皆さまのご感想やご意見等をぜひノートへお寄せください。

ボランティアガイド活動の様子

※縄文遺跡案内所は令和2年度よりしゃこちゃん広場から南側の隣接地へ移動する予定です。案内所の場所や開設期間等につきましては、つがる市のホームページで随時お知らせいたしますので、遺跡を訪れる際にはホームページをご確認ください。

(木戸奈央子:つがる市教育委員会社会教育文化課)

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