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連載企画

縄文のワケ -菊池 正浩-

第27回 ケルト文化への旅 2010年8月5日

「ケルト文化と縄文文化は、ユーラシア大陸の西と東のはしの耳飾り」

そんな表現をしたのは、ケルト研究家の鶴岡真弓さん。

去年の9月、三内丸山遺跡のお月見縄文祭でのシンポジウムでのことでした。

鶴岡さん(中央) ニコルさん(右)

そのことが、ずっと気になっていました。重い腰を上げて、今度、縄文の仲間たちと、ケルト文化を訪ねる旅に出ることになりました。

最初に、同じく去年9月にお会いしたニコルさんたちのイギリス・ノーリッチのセインズベリー日本芸術研究所を訪問することにしています。ここでは、三内丸山遺跡をはじめとする日本の土偶とヨーロッパのバルカン半島の土偶の比較展が開催されています。近年、世界的にブームになっている土偶をあらためてじっくり鑑賞したいと思います。

そのあと、短期間ですが、アイルランドに渡って、ケルト文化への旅です。どんな光景が待ち受けているか楽しみです。

司馬遼太郎さんの街道をゆくの「愛蘭土紀行」は、アイルランドの最高の旅のガイドだと思っています。

そのなかでも、一番好きなのが、このくだりです。

「私はとくに酒がすきというわけではない。

ただ旅先では、一日がおわると、一日の経験を酒に溶かしこんで飲んでおかねば、後日、

わすれるような気がしてならない。」

そのあとのくだりが、またいい。

「アイルランド特産ともいうべきギネスのビールはうまい。

とくにミルク・コーヒー色の泡がやわらかくて、アイルランドの心にふれたような気がする。」

とにかく、愛蘭土のパブにいって、黒ビールを飲んで、アイルランドの心とケルトの心、はては、遠く縄文の心に思いをはせてみたいというのが、素朴な長年の夢でした。

そんな一念で旅に出ます。旅の報告は次回。

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プロフィール

菊池 正浩

番組プロデューサー。

NPO法人・三内丸山縄文発信の会会員。 1946年生まれ。青森県弘前市出身。早稲田大学卒業。NHK入局後、美術・歴史番組を担当。 1994年NHK青森放送局で大集落発見直後の三内丸山遺跡を紹介。

その後、東京で NHKスペシャル「街道をゆく」「四大文明」 「日本人はるかな旅」「文明の道」などを担当。

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