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縄文探検につれてって!-安芸 早穂子-

第30回 Aomori Jomon Timescape提案の主旨、再び!-遺跡と青森PRポリシ-は世界の観光客に向けても!?- 2010年11月29日

先般 行われたフォーラムで、「三内丸山遺跡の過去・現在・未来」というパネルディスカッションに参加させていただきました。そこで遺跡利用の未来について Jomon Timescapeのアイデアをお話したところ、「縄文時代から続いている伝統的技術はあちこちに残っており、それを体験できる民宿もすでにある。」という反応がありました。 

スケッチですが・・・Aomori Jomon Timescape

発言の趣旨は 「もうあるから そのアイデアは新しくない」ということのようでしたが そこがそもそもの論点なので ここでもう一度私の提案主旨をお話したいと思います。

つまり、そこです!それら縄文オリジンの伝統や民俗風土が生き残っている間に作り上げなければならないのが このプロジェクトであります。

生きながらえている「縄文の文化遺産や風景」を地元の人に一人でも多く認識してもらって、Aomori Jomon Timescapeに登録するという形で 存続させるのです。

それらの「分散して隠れている小さな縄文の遺産たち」に、風土の横軸と歴史の縦軸のなかでの座標を与えて、継続されてきた歴史的時間の長さや、縄文遺跡からの地理的環境的距離を可視化し、縄文遺跡を中心とした新しいビジュアルプレゼンテーションを展開してはどうか?というのが アイデアです。

縄文検定合格者がその現場を見つけて登録する使命をおび、縄文の語り部が登録された技能者や風景保存にかかる当事者たちに、縄文遺跡との関わりについて丁寧に「語り」、両者が活躍することで 縄文的風景 Timescape が広がってゆくという構図は 私には理想的に思えます。

体験型民宿は すでにあるから現行のままでいい、とうことでは これから世界中かやって来るはずの観光客に応えるツーリズムの形は見えてこないのではないでしょうか?

そこに必要なのは、当然大きな予算をつぎ込んだ大型施設やホテルリゾートではなく、むしろ、今あるものを再編成し、再認識して作り上げる「リフォームされた」新しくてシンプルな「PRポリシー」ではないでしょうか?

縄文の風景は永遠の故郷の風景・・・?

Timescape とう呼び方は 少しSF的で 民俗風土や歴史を座標軸でレイアウトするというビジュアルプレゼンテーションは 時空間旅行ナビの行き先設定のようで ティーンエイジャーや子どもたちにも「ソソラレル」フレーズだと思いませんか?

前回提案の主旨はお話しましたが、Jomon Time Scape のそもそものアイデアは、外国人研究者に日本で過ごす休暇について 何をして過ごしたいかと尋ねると 是非してみたいが なかなか探すのが難しいのが 地方での風土と民俗の体験だということから 生まれた企画案です。

つまり、体験民宿と地域ぐるみのワークショップについて、海外からの観光客にもスマートにアピールできるところも このPR企画の新しいビジョンのひとつなのです。Aomoriに留まらずAkita,hokkaidou など世界遺産登録を目指すエリアがそれぞれこのPRポリシーの元に 連携したサイトをインターネット上に展開することもできるでしょう。

・・・っと 以上 復元画を描くように 風景と時間を可視化して考えたアイデアです。

読者の方々にはファンタジーとして聞いていただいても結構ですし、縄文遺跡と世界遺産への新観光PRアイデアのひとつとして かなり現実的に考えて頂く端緒となれば さらに嬉しく思います!

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プロフィール

安芸 早穂子

大阪府在住 画家、イラストレーター

歴史上(特に縄文時代)の人々の暮らしぶりや祭り、風景などを研究者のイメージにそって絵にする仕事を手がける。また遺跡や博物館で、親子で楽しく体験してもらうためのワークショップや展覧会を開催。こども工作絵画クラブ主宰。
縄文まほろば博展示画、浅間縄文ミュージアム壁画、大阪府立弥生博物館展示画等。

週刊朝日百科日本の歴史「縄文人の家族生活」他、同世界の歴史シリーズ、歴博/毎日新聞社「銅鐸の美」、三省堂考古学事典など。自費出版に「森のスーレイ」、「海の星座」
京都市立芸術大学日本画科卒業
ホームページ 精霊の縄文トリップ www.tkazu.com/saho/

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