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連載企画

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第1回 「JOMO-T 縄文×Tシャツアート展」レポート Vol.1 2011年6月13日

「ストリートに縄文パワーを!」

2010年のNPO法人jomonismの活動は、このかけ声とともに始まりました。「縄文」を、もっと身近に感じられるようにしたい。たとえて言うなら、Tシャツを着てストリートを歩くような感覚で。そんな思いを形にすべく企画したのが、その名も「JOMO-T 縄文×Tシャツアート展」です。

現代のストリート・メディアであるTシャツと1万3千年前のカルチャー、縄文のカップリングは考えただけでもワクワクする企画。しかも、会場は日本のストリートファッションの最前線である原宿のランドマーク、ラフォーレビル最上階のラフォーレミュージアムに決定!

かくして、2010年10月26日から31日までの6日間、61名のゲストアーティストによるメインエキシビションと、縄文Tシャツアートコンテスト展、考古館の土器・土偶をjomonismメンバーがフィーチャーしたアーケオロジカル(Archaeological:考古学的な)Tシャツ展の3構成からなる「JOMO-T 縄文×Tシャツアート展 」が開催されました。

【メインエキシビション】

参加いただいたのは絵本作家、ソーイング作家、俳優、写真家、イラストレーター、映像作家……さまざまなジャンルで活躍する61名のアーティストやクリエイターの方々。縄文に詳しいというよりは、縄文に詳しいかどうかわからないけれど、きっとこの方なら面白がって参加していただけるのではないかと、わたしたちなりに縄文的直感で考え、お声掛けさせていただきました。その直感が確信に変わる瞬間を、多くのアーティストとのやりとりの中で体験させていただきました。ここで作品の一部をご紹介します。

実は、もっとも最短で作品をあげていただいたのは、俳優の浅野忠信さん。

依頼して3日後くらいに届いたのは土器のような、お面のような不思議な魅力をたたえたドローイングでした。「縄文のみなぎるパワーほとばしる活気!! これを現代によみがえらせる事が、どれほど重要か!! このTシャツを着て街を歩いてほしい」とは作品に寄せられた本人のコメント。浅野さんの本気度にふれ、わたしたちのテンションがぐっとあがったのは言うまでもありません。

自らもファッションディレクターとして活動するARATAさんは、すでに自らのブランドELNEST CREATIVE ACTIVITYで縄文モチーフの洋服を商品化済みという強者。事務所にひっそりと置かれていた青森県出土の遮光器土偶レプリカと白神山地の自然をモチーフとした素敵なコラージュ作品を出展してくださいました。

土偶は今回の出展作品の中でもとりあげられる割合の多かった人気モチーフ。
イラストレーターの塩川いずみさん、多田玲子さん、mashcomixのHogaleeさん、クリエイティブディレクターの箭内道彦さんによるまったく異なるアプローチの土偶T。

土偶に萌える方がいる一方で、土器に萌えた方も。ラーメンズの片桐仁さんは「大好きな火焔土器をモチーフにして、それをアレンジしようとスケッチし始めたら、その渦巻きの中にどんどんのめり込んでしまい」と、熱気あふれる土器萌えTを制作。

澁谷忠臣さんの水煙紋土器は、ダイヤモンドのようなゴージャスなきらめき。ハート形土偶を選んだのはストリートファッションアパレルのPUNKDRUNKERS。画家の安芸早穂子さんは佇まいの美しい立像土偶をフィーチャー。

縄をモチーフにしたのはアーティストの鈴木康広さん。縄文のボーダーと名づけられたこの作品、実は縄のひとかけらをゴム印にしてスタンプしてつなげていった、なんと一点ものです。同じくアーティストの日比野克彦さんは、縦目の縄ストライプ。

ほかにもまだまだ多彩なラインナップが並んだJOMO-T展。
シルバーのバルーンにひもづけられたTシャツが立体的に糊付けされて、ふわふわと浮かぶ様子はまるで生きもののようでした。生命を尊んだ縄文時代にふさわしいこの空間は気鋭の建築家upsetters architectsの岡部修三さんによるもの。もうひとりの参加アーティストと言っても過言ではありません。

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プロフィール

jomonism935のDiscover Jomon

フリー編集者・ライター
NPO法人jomonism会員

1972年北国生まれ。東京造形大学造形学部在学中よりインディーズ雑誌Scum発行。

映画のコピーライター、育児雑誌編集、サブカルチャー系書籍編集を経験したのち、フリーランスとして独立。オルタナティブな視線をモットーに縄文からサブカルチャー、オーガニックや子育てものなど興味の向くまま仕事中。

NPO法人jomonismでは「黒曜石でつくるアクセサリーワークショップ」などを展開。女性のための縄文をいろいろ企画中。

著書に『オーガニックライフ』『ラブ・キャンプ』(ともにマーブルトロン発行/中央公論新社発売)がある。

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