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連載企画

縄文探検につれてって!-安芸 早穂子-

第36回 のこぎりくわがたラップ 2011年6月13日

 

またまた へたくそなラップで失礼致します。
今回は のこぎりくわがたです。
はい、あの奈良で見つかって関西では結構ニュースになったあの 完璧なお姿の のこぎりくわがた さんにつきまして 贈ることばのラップになっております。

のこぎりくわがた   ――縄文ラップ2――

のこのこ ぎりぎり のこぎりくわがた
泥のなかで 誰も知らず 黒光りしてた2800年
のこのこ 歩いてた ぎりぎり 生きてた
でもあの樫の木の幹で 蜜を吸ってたのしかった

のこのこ ぎりぎり のこぎりくわがた
樫のえだで わけも知らず 世界をみてた2800年まえ
古代の 地平線 山と川と丘と原野
だけど時代は変転 むしと樫とひとびとの世界も

のこぎり くわがたの もの言わぬすがた
古代から 贈りもの むしと森とひとの記憶
のこのこ わけも知らず ぎりぎり な毎日でも
森の蜜で満ち足りてた そこで生きて死んだひとびと

のろまでも 生きるかぎり ぎりぎりでも 生きるかぎり
ひとりだって 見向きされず にがい蜜を吸ってたって
泥のなかで だれも知らず 暗闇に 埋もれても
ぎりぎり だいじょうぶ そっと黒光りしてるかぎり

3000年だって 5千年だって 1万年のあいだだって
泥のなかでも 誰も知らなくても おまえが光ってるかぎり
いつかきっと 見つけだす おまえはまた 歩き出す
力づよく 頭もたげ おまえはまた 歩き出す

のこのこ ぎりぎり のろまでも 忘れない
のこぎりくわがた 森の蜜で満ち足りてた
山と川と丘と原野 ぎりぎりな ひとびとと

3000年だって 5千年だって 1万年のあいだだって
泥のなかでも 誰も知らなくても おまえが光ってるかぎり
いつかきっと 見つけだす おまえはまた 歩き出す
のこのこ 埋もれてた おまえの 黒光りするすがたが
欲しくって 求めつづけ  足りなくって 壊しつづけ
ぎりぎり になっちまった ひとびとを照らしだす
 


ほぼ完全な形で発見された縄文時代の
ノコギリクワガタ=奈良県橿原市
(川西健士郎撮影)

奈良県御所市の秋津遺跡で、縄文時代晩期後半(2800~2500年前)のノコギリクワガタがほぼ完全な形で出土し、県立橿原考古学研究所が5月24日、発表した。昆虫は腐食しやすいため残りにくく、クワガタの全身が発見されるのは縄文時代に限らず初めて。

全長6・3センチのオスで、小川の南岸に生えていたアカガシの根っこから見つかった。大雨などの影響で死後すぐに泥で真空に近い状態でパックされたため良好に残ったとみられる。 アカガシのほかにもクヌギやコナラなど食用の実が成る樹木の雑木林が小川の南側で見つかり、北側では約1千点もの縄文土器の破片も出土した。
(産経ニュースより抜粋)

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プロフィール

安芸 早穂子

大阪府在住 画家、イラストレーター

歴史上(特に縄文時代)の人々の暮らしぶりや祭り、風景などを研究者のイメージにそって絵にする仕事を手がける。また遺跡や博物館で、親子で楽しく体験してもらうためのワークショップや展覧会を開催。こども工作絵画クラブ主宰。
縄文まほろば博展示画、浅間縄文ミュージアム壁画、大阪府立弥生博物館展示画等。

週刊朝日百科日本の歴史「縄文人の家族生活」他、同世界の歴史シリーズ、歴博/毎日新聞社「銅鐸の美」、三省堂考古学事典など。自費出版に「森のスーレイ」、「海の星座」
京都市立芸術大学日本画科卒業
ホームページ 精霊の縄文トリップ www.tkazu.com/saho/

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