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第2回 「JOMO-T 縄文×Tシャツアート展」レポート Vol.2 2011年6月20日

【縄文Tシャツアートコンテスト】
2010年夏に全国に公募チラシを配布し集まった80点以上に及ぶ縄文をテーマにしたTシャツアートを漫画家のみうらじゅんさん、青森県縄文PRキャラクター「Jタロー」の作者でもあるアートディレクターの尾崎伸行さん、多摩美術大学芸術人類学研究所が審査しました。
大賞には神奈川県在住の大塚勉さん、優秀賞には東京都のクラーク志織さん、同じく東京都タンゲヒロユキさん、吉岡佑二さんがランクイン。審査員特別賞としてみうらじゅん賞に輝いたのがNIKI&FIFI、尾崎伸行賞には鈴木はるかさん、多摩美術大学芸術人類学研究所賞には吉田新さん。開催日前日に授賞式が行なわれ、jomonism代表の諸治慶志郎から賞状と賞金が渡されました。

ちなみに、審査員のみうらじゅんさんが、自らの特別賞に選んだNIKI&FIFIの作品についてのコメント。

難しいコンセプトじゃなく、ただ楽しい。 着ていく場所も選ぶでしょ。
三内丸山遺跡とか、縄文遺跡に行くと
そこではものすごい意味を持つのがいいです。
わけがわからない、そこがいいですよね。
縄文のパワーが一番あるかもしれない。

みうらさんの縄文観が伝わってくるコメントでした。

 

コンテストの入賞者の作品はゲストアーティスト同様バルーンに吊るされて展示されたほか、惜しくも入賞を逃れた公募者の作品は壁面にパネル張りされ、訪れた人々の目を楽しませていました。

【アーケオロジカル・アートTシャツ展】
会場の真ん中に積まれた土嚢の上で繰り広げられたアーケオロジカル・アートTシャツ展。アーケオロジーとは考古学の意。全国各地の考古館や博物館に収蔵されている土器・土偶等の出土品や遺物に焦点を当てた企画展です。jomonismメンバーが独自の視点で縄文人のアート心が炸裂する逸品をピックアップし、デザインしました。

青森県の三内丸山遺跡をモチーフとしたカラフルな六本柱T(デザイン:林登志也+安藤北斗)。キュートなデフォルメを施された縄文晩期の東北地方の土偶を代表する遮光器土偶T(ソエジマヤスフミ)。翡翠勾玉をネックレスのように配置した翡翠勾玉Tシャツ(斉藤恵子)などなど。

いずれも本物は各作品にクレジットされた考古館や博物館へ行くと見られるもの。Tシャツをきっかけに、縄文に興味をもたれたら、次は本物を見に行かれることをオススメしたい、そんな気持ちで行なった展示です。

【先住民アートブース】
エントランス付近では、富士宮市の黒潮アートギャラリーさんと鎌倉にある先住民族のクラフト・ショップMiddlesさんが出店し、縄文文化を受け継いでいるアイヌ民族のクラフトや楽器、世界の先住民族のさまざまなアイテムを展示販売しました。先住民族の文化は環境こそ違えども、自然とダイレクトに向き合う暮らしから生まれた様式という点で、縄文ととても共通性が見られることを改めて実感できました。

【Tシャツ物販】
今回出展されたゲストアーティストのTシャツとコンテスト入賞作品、そしてアーケオロジカルTシャツは全部で89種類。会場ではそれらの販売も行ないました。今後JOMO-Tがいろんな場所で活躍しますように。

NPO法人jomonismは結成当時よりFeel the roots, …(ルーツを感じよう)をキャッチコピーに活動を続けてきました。
多くのアーティストやクリエイターが「縄文」というテーマを面白がってくれましたが、なかには、この「ルーツを感じよう」に共鳴いただいた方もいらっしゃいました。
今のわたしたちが享受している暮らしや文化は、同じ日本列島に最初に家をつくり、鍋や窯をつくり、煮炊きをし、村をつくった人々の暮らしと文化の延長線上にあります。縄文というルーツを知る・感じることは、自然のなかに生きる人間の本質に触れること。全国各地にある遺跡や考古学博物館などにある出土品は、その一端をわたしたちに示すタイムカプセルのようなものです。
願わくば、ご来場いただいた多くの方々、JOMO-Tをご購入いただいた方々がそれぞれの縄文ルーツ探しの旅を楽しまれますように。 (文:草刈朋子/NPO法人jomonism)

【参加アーティスト一覧】
あいはらひろゆき(絵本作家)+下田雪子(絵本作家・イラストレーター)/浅野忠信(俳優)/ARATA(俳優・ブランドディレクター)/石川直樹(写真家)/石川ゆみ(布小物作家)/伊藤桂司(グラフィックデザイナー)/猪風来(縄文野焼き技法の第一人者)/IMANOE(グラフィックデザイナー・イラストレーター)/VIX(グラフィックアーティスト)/we+(クリエイティブ・スタジオ)/wool,cube,wool(バッグ・アクセサリーデザイナー)/エンライトメント(アーティスト集団)/扇谷一穂(ミュージシャン・イラストレーター)/大塚いちお(イラストレーター)/大谷友介(音楽家)/大山康太郎 a.k.a.Mon(アーティスト)/OKI(OKI DUB AINU BAND/ミュージシャン)/kazepro(クリエイティブエージェンシー)/片岡鶴太郎(俳優・画家)/片桐仁(俳優)/金理有(陶芸家)/小林武人(3DCGデザイナー)/坂崎幸之助(THE ALFEE)/坂巻善徳 a.k.a.sense(美術家・クリエイティブディレクター)/塩川いづみ(イラストレーター)/澁谷忠臣(アーティスト・イラストレーター)/白根ゆたんぽ(イラストレーター)/JUN INOUE(アーティスト)/鈴木康広(アーティスト)/ソエジマヤスフミ(映像作家)×原健一郎(イラストレーター)/高橋昂也(映像作家)/田沢千草(絵本作家)/多田玲子(イラストレーター)/土屋亮真(デザイナー)/常田朝子(イラストレーター)/長谷井宏紀(映像作家)/buffalo-D(デザインプロダクション)/ババアツシ(画道家)/PUNK DRUNKERS(デザイン集団)/日比野克彦(アーティスト)/Hogalee/mashcomix(イラストレーター)/majio(絵描き)/松の木タクヤ(アーティスト)/宮澤ナツ(絵本作家・イラストレーター)/メチクロ(造形作家)/柳生真吾(園芸家)+田嶋吉信(グラフィックデザイナー)/箭内道彦(クリエイター)/柳澤正希/mashcomix(イラストレーター)/山本景子(造形作家)/山本二三(美術監督)

【青森県関係参加団体】
■空間実験室(クリエイター集団)
工藤典子(アーティスト) / トヨカワチエ(アーティスト)/ わじ(アーティスト)
■三内丸山縄文発信の会(NPO法人)
安芸 早穂子(画家) / 齋藤広康(グラフィックデザイナー) / 萩尾 望都(漫画家)
■縄文友の会
田口ランディ(作家) / 山田スイッチ(エッセイスト)
■チーム東北(デザイナーユニット)
尾崎伸行(アートディレクター)

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プロフィール

jomonism935のDiscover Jomon

フリー編集者・ライター
NPO法人jomonism会員

1972年北国生まれ。東京造形大学造形学部在学中よりインディーズ雑誌Scum発行。

映画のコピーライター、育児雑誌編集、サブカルチャー系書籍編集を経験したのち、フリーランスとして独立。オルタナティブな視線をモットーに縄文からサブカルチャー、オーガニックや子育てものなど興味の向くまま仕事中。

NPO法人jomonismでは「黒曜石でつくるアクセサリーワークショップ」などを展開。女性のための縄文をいろいろ企画中。

著書に『オーガニックライフ』『ラブ・キャンプ』(ともにマーブルトロン発行/中央公論新社発売)がある。

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