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第7回 片桐仁さんの、青森縄文ぶらり旅のその後 2011年12月12日

昨年のJOMO-T展@ラフォーレミュージアムで、
見事な土器Tシャツを出展していただいた片桐仁さん。

実は片桐さんは、縄文人が土をこねて土器や土偶を作っていたように、粘土を用いて、独特な造形を作り続けています。
11月末に発売されたばかりの「ジンディー・ジョーンズ 感涙の秘宝 粘土道2」はその集大成ともいえる一冊。

そんな片桐さんに、粘土で縄文作品を作ってもらいたくて、11月の上旬に3日間かけて、青森県の縄文遺跡や博物館をぶらぶら回ってきました。詳しくは、JOMON SPIRITで連載されている「ジンディー・ジョーンズin青森」(リンク:http://www.jomon-spirit.com/)をご覧いただければと思います。さて、その片桐さんが、旅の後日、インターFMのJOMON SPIRITでゲストとして登場したときのお話が印象的だったので、ご紹介します。(以下片桐さん、談)ぼくは、フライデーという雑誌で粘土作品を10年くらい作り続けているんですが、そのインスピレーションのもとに必ず“縄文”がある気がするんですよね。今回青森で、たくさん縄文土器や土偶を見せてもらって、三内丸山遺跡では復元途中のものを持たせてもらったりもしました。傘立てくらいの大きなものをね。

あと、是川縄文館(八戸)というところで、
全国の縄文メジャーリーガーが集まったような企画展をやっていて
火焔式土器をみせてもらって、ほんとに感動しました。

で、思ったのは、縄文は“日本人のルーツ”とは言いますが、
あのルーツ、途中で切れていますよね。

ぼくらが思う陶芸、焼き物って引き算なんですよね。
とぎすませてソリッドなものを作るというような、引き算の世界。
「もうこんなんじゃダメだ!」バリーンって割っちゃうようなね。
でも、縄文は何も引かない。足し算、足し算で来ている。
文字もない時代だから、とにかく呪術的なインスピレーションの暴走が起こっていると思うんですよね。

縄文時代の作品は、くったくがなくて無邪気な感じがして、
そういうものがぼくは好きなんですよ。

今の日本的なものとは、ずれているんですが、
本当はそこが日本なんじゃないかなと思いたくて、今回旅をして、
やっぱり「いいな」って思ったんですよね。

是川縄文館の常設展示では、遮光器土偶のパターンがあんなにあるんだと驚きました。
全身のものは少ないんですが、顔面だけがたくさん並んでいるんですよ。
こんなにあんの?って。
土偶にも板状土偶とかね、合掌土偶とかいろいろあるんですよね。
長野のほうには縄文のヴィーナスとか、関東にはみみずく土偶とかね、
全国各地でいろんあタイプの土偶が見つかっていて、
縄文人ってなんて楽しそうなんだろうと思います。

「ナンバー・ワンにならなくてもいい、それぞれが特別のオンリー・ワンってね」
これ、今思いついた、ぼくの言葉ですが(笑)。

言葉にできないものは商品にならないという、せちがらい世の中じゃないですか、いまは。
そうじゃなく、手を動かしていくうちにできちゃったというね。
そういうものを作って、笑ってもらいたいなと思うんです、ぼくとしてはね。

(談話、ここまで)

さて、そんな片桐さんに作っていただいた作品がこちら。
作品名は「ペットボ土偶」!!!!!!

透かし彫りが施された遮光器土偶…と思いきや
なんとこれ、吊り下げ式のペットボトルホルダー、
エヴィアン350cc限定。

頭の部分がキャップになって取り外せるんだって!


※ペットボ土偶は、雑誌連載『ジンディ・ジョーンズ「感涙の秘宝」』FRIDAY(12月16日号)にて発表されています。

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プロフィール

jomonism935のDiscover Jomon

フリー編集者・ライター
NPO法人jomonism会員

1972年北国生まれ。東京造形大学造形学部在学中よりインディーズ雑誌Scum発行。

映画のコピーライター、育児雑誌編集、サブカルチャー系書籍編集を経験したのち、フリーランスとして独立。オルタナティブな視線をモットーに縄文からサブカルチャー、オーガニックや子育てものなど興味の向くまま仕事中。

NPO法人jomonismでは「黒曜石でつくるアクセサリーワークショップ」などを展開。女性のための縄文をいろいろ企画中。

著書に『オーガニックライフ』『ラブ・キャンプ』(ともにマーブルトロン発行/中央公論新社発売)がある。

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