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連載企画

あそこのおかあさん縄文人だから -山田スイッチ-

第9回 大湯環状列石 2009年1月21日

秋田の大湯環状列石を観に行ってきました!

いつも感じることなのですが、遺跡のある場所にたどり着くまでに触れる景色というものは、本当に美しく、自然のままの姿であることが多く。

だんだん遺跡に近づいていく時の空の色や、車の窓から見える景色は。遺跡にたどり着く以上のものを感じさせてくれます。

大湯環状列石にたどり着くまでの、米代川の美しさは。縄文以外の何物でもないと思わせる迫力と、空を映した水面の青さを湛えていたのでした。

いつもの私でしたら、雪原をかき分けてストーンサークルがあると覚しき所まで歩いていくのですが。今回は妊娠9ヶ月目。しかも息子(3歳)を連れての旅だったので、道路沿いから雪に埋もれたストーンサークルを眺めて、無理をするのはやめにしました。

大湯環状列石の近くには、大湯ストーンサークル館があります。

この現代風の建物に、やっぱり最初はへこんだのですが。(何せ、縄文を感じる気分マンマンでしたから。)しかし、細かいことに目をつぶって中に入ると、ストーンサークルを小さな石で復元した展示や、露出で展示された土器の数々は、素晴らしいものでした。

大湯ストーンサークルの配石は、とても神がかり的で、美しいと思うのです。それを、形の似た小さな石で表現しているのが、たまらなく可愛いらしい。

しかもたくさんの土器や土偶、鐸型土製品が、露出で展示されているのです……!

出土した、土器棺に施された特別な文様。日常に使われていた土器の、縄文人の遊び心が伝わってくるほど創造的で、あらゆる可能性に向かって伸びていくデザイン。

ガラスケースに収められずに露出で展示されたものには、土器そのものを感じさせる、たまらない魅力がありました。縄文人の作ったミニチュア土器の可愛いこと、可愛いこと! きっと、縄文人の女の子がおままごとをするのに使ったか、神様に捧げる祭祀の道具だったのでしょうね。

発掘された石刀の展示を見て、3歳の息子に「これでイノシシをグサッてやって、イノシシのお肉を食べていたんだよ」と言ったら、「生で?」と聞かれました。

「いや、焼いて食べたんじゃないかな……」

3歳の息子は、縄文人の食べていたものリストに、非常に興味を揺すぶられていたのでした。その後、粘土板に縄で文様を入れたり、土器パズル(レプリカの土器の破片を磁石でくっつけていき、完成すると何秒後かに、突然バラバラになる)で遊んだりと。意外と飽きさせない仕組みに満足気でした。

大湯ストーンサークル館の縄文みやげも、やはり民芸品と縄文Tシャツだったのですが。ここのストーンサークル館を見て、私なりにひらいめいた「売れ筋商品」がございます。

それは、ずばり。「縄文式の石斧(レプリカ)」なのです!

縄文が好きな人に、一体、何を持たせれば喜んでもらえるのか。

自分なりに色々と考えたのですが。自分がもらって嬉しいものを基準に考えてみたところ、「住まいのインテリアに!本物の石を使った大湯ストーンサークル・組み石セット」とか。ちゃんと土を使って焼いた「ミニチュア浅鉢型土器」とか「美味しいお酒のお友に!~ミニチュア土器・ぐい呑み風※注口土器セット」とか。トチの実から作られた「縄文やわらかトチ餅」とか、重くて存在感のある「石斧」とか。

無添加主義を貫き、徹底的に自然素材にこだわった縄文グッズなら、このエコロジー隆盛の世の中で、受け入れられるのではないか? と思った次第なのでした。

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プロフィール

山田スイッチ

1976年7月31日生まれ。

しし座のB型。青森県在住コラムニスト。 さまざまな職を経て、コラムニストに。 著書に「しあわせスイッチ」「ブラジルスイッチ」(ぴあ出版刊)、「しあわせ道場」(光文社刊)がある。

趣味は「床を雑巾で拭いて汚れを人に見せて、誉めてもらうこと」。

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