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連載企画

あそこのおかあさん縄文人だから -山田スイッチ-

第49回 石の神様たち 2012年10月1日

青森市入内にある、石神神社の石神様をお参りしてきました。

あそこのお母さん縄文人だから049

「日本石巡礼」という本が
日本経済新聞出版社から出ていまして。
著者の須田郡司さんは、日本中、世界中を旅して
石を追い求めておられる巨石ハンターの方です。

そんな須田さんが日本石巡礼で青森の見ておくべき石として
ご紹介されているのが、青森市入内にある石神様なのでした。

石神さま

写真を見るにつけ、その石の異様さというか、
普通じゃなさが見て取れるのは、
その石に二つの目玉のようにくぼんだ箇所があるからです。

まるでエイリアンのようにこちらを見ている大きな石。
そのくぼみは目玉のようにも、魚のようにも見え、
また、恐いようにも可愛いようにも見えます。

入内の石神神社は、小牧野ストーンサークルからほど遠くない場所にあります。
青森空港からは車で20分程度。
しかし、道が細く最終的には舗装もされていない車がすれ違うことも
できないような道を5キロも行くことになります。

青森空港近くのホテルエアポートから真っ直ぐの道を、
山の方へひたすらまっすぐ道なりに進んでいくと
だんだんと道が細くなり、舗装がなくなり、
滝のある神社(なんと修行者が滝に打たれていました!)を通り過ぎて、
そこのどんつき(行き止まり)に、急で長い石段のある神社が現れます。

そこが、入内の石神神社なのです。
そこで出会った石神様は、私の出会った石ランキングで
堂々の一位に輝く不思議な石でした。

魚みたい

石が好きで石が好きで、キリストの墓があることで有名な
青森県新郷村の大石神ピラミッドや秋田の大湯ストーンサークル、
伊勢堂岱遺跡のストーンサークル、小牧野ストーンサークル
長野県のわっぱら遺跡と。
色々と石を見て来た中で、最も強烈だったのが
この入内の石神様でした。

石神様には、「空から降ってきた」という伝説があります。
触ると何故か指先がビリビリして、磁気を帯びているようでした。

強烈なインパクトを受けて、
そういえば昨年は現代のストーンサークルを建設中に
石が夢の中にまで出てきたことを思い出しました。
小牧野ストーンサークルに初めて行った時も
中心にいた雨に濡れた石が何度も思い出されて、
石と私の人生が共振しているのを感じました。

2012年の10月13日に、私たち縄文友の会は小牧野ストーンサークルで
「小牧野劇場」という舞台をやることになりました。
田口ランディさんが演出した縄文の世界に、
身体ごと入っていく体験を
参加された方は味わえると思います。

石は、何千年も前からただそこにあって、何も語らないが故に
私自身の問いを真っ直ぐに受け止め、
そっとその問いの答えを、返してくれます。

石から受け取るもの、私たちが石に差し出すものを
空からは太陽が見つめているのです。

小牧野遺跡の日輪

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プロフィール

山田スイッチ

1976年7月31日生まれ。

しし座のB型。青森県在住コラムニスト。 さまざまな職を経て、コラムニストに。 著書に「しあわせスイッチ」「ブラジルスイッチ」(ぴあ出版刊)、「しあわせ道場」(光文社刊)がある。

趣味は「床を雑巾で拭いて汚れを人に見せて、誉めてもらうこと」。

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