つい最近のことなのですが。ラジオ番組に出演して、「最後に山田さんの夢を語ってもらいます」と言われて思ったことが、「夢じゃなくて現実を見ようぜ…!」ということだったのです。(大人なのでラジオでは言いませんでしたが…)
私も34歳になったので、見ていた夢はほとんど現実になり、夢がたいがい叶ってしまった後で思うことは、夢を叶えるためには、打診が必要だということなのです。
人生は、打診打診の嵐です。
昨年の三内丸山縄文大祭では、とにかく遺跡で火を焚きたくて。「火を焚かなきゃ縄文の祭りじゃない!」とばかりにかがり火を8基も焚かせて頂いたのですが。そこに至るまでは、まさに打診の台風でした。まず、かがり火の台を手に入れなきゃいけませんし。色々な方面に許可を取らなければなりません。
噂を頼りに、「どうやらあの市町村に、かがり火台があるらしい」と聞いたらそこの市民にとりあえず打診。
「おたくの市町村にかがり火の台がたくさんあるって聞いたんですけど…」
すると、その市町村の方は言いました。
「あるよ…○×食堂にたくさん。」
「た、たくさんですか!」
「食堂の電話番号教えるから、そこに打診してみて」
って、また打診か…!こんな風に。まるでRPG(ロール・プレイング・ゲーム)のように、細かなあらゆるところを打診して歩くのです。あらゆる方面の扉をノックして歩いて行くと、だんだんと夢が整備されていくのを感じます。そうしたら、もう。夢が現実になるまであとわずかです。
私と田口ランディさんで結成した、縄文友の会の今年の夢…というより「野望」は、「みんなで遺跡でおにぎりを食べること」です。この単純な願いを叶えるために、小牧野遺跡までの往復のバスを出す算段、料金を無料でやる算段、集客する算段に弁当の中身の算段と…とにかく、打診の嵐は続きます。
遺跡で田口ランディさんの縄文のお話を聞いて、おにぎりを食べて。横笛奏者・佐藤ぶん太、さんの鳥の声のような笛の音を聞き、舞踏家の雪雄子さんの踊りを観て、みんなの心を1つにしたい……。この、シンプルな願いを叶えるために。夢を現実にするために。夢ではなくて、現実の扉を叩いていると、ふと気付いた時に。その夢は叶っているのです。その夢には名前を、「小牧野遠足」と名付けました。
参加希望の方は、縄文友の会のHPを開いて、メールフォームからお申し込みください。小牧野遺跡で、一緒におにぎりを食べるために。