2008年師走の一日、時ならぬドカ雪が里を襲う。俗に言う「濡れ雪」で水分が多く樹木の太い枝やリンゴ樹を折るほどの重さを持つ雪である。ニュースは弘前公園の老松が倒れたと報じ、国道7号線では斜面の樹木が道に倒れ通行不能とも報じた。初冬の雪で多くのリンゴの樹が折られたが「雪害」は我らの知識では予測できないことである。科学の進歩した今日でも自然災害の対策はまだまだである。一部地震の予測や台風被害の予測はされているが、雪害予測はまだ十分とは言えない状態にあるようです。
若い頃、雪山でテント泊の経験があるが夜分に幾度もテントの雪を払う作業を強いられることがある。当然のことだが日常のような睡眠をとることができないのです。このような事は私に限らず冬山のテント泊をした人には理解してもらえることでしょう。時代を遡り縄文の人々も嵐や強い風雨には夜通しで家屋の崩壊を気遣ったことでしょう。しかも、全員が均等な負担をしていたことは自治の民と言われているのだから当たり前の事だったと考えます。でも?女子供はどのようにしていたのだろう。きっと、それ相応に負担が軽減されて守られていたのだろうと考えたい私です
今日は幸いに気温も緩み屋根から滴る水滴が奏でる音をきくことができたが、今夕から再び気温が下がると予報された。また、新しい雪が除雪で開かれた跡を白い絨毯でおおい尽くすのだろう。そこに最初に刻まれる足跡は常に新聞配達の方の足跡であり、彼の誇り高い生き方の印である。ご近所さんが約束したのでもないのに定刻には集まり雪掻きが始まり、誇り高い足跡であることも知らぬ気に道を拓いてくれる。ああ!ご近所さん!ありがとう。これも雪国に住み田舎に住む者だけが感じることができる・・・何だろう・・・か。とても幸せな何かがあるのです。