長い冬の寒さが緩むこの頃、私のスタッフ達の胸はすでに雪解けの季節に思いを馳せているようだ。主婦や大学講師など多種多様な人材を擁する会社です。自然が好きで白神が大好きなスタッフ達は私が作成したマニュアルに同感の意を示してくれた人たちです。彼ら彼女らは、お客様が新しい知識を得たり感動してくれたりする瞬間に命?をかけているのです。殊に教育旅行(修学旅行)で来られる若い生徒さん方を迎える時に燃え上がります。感性豊かな生徒さん方に負けない感性の持ち主のスタッフは、学ぶことをいとわない姿勢があるのが嬉しいのです。各種の講習会には積極的に参加し、意見交換をして知的財産を蓄えるのです。私は「植物の名前を教えるのでなく、自然を語りなさい」と示しているのですが、それでもコースを終了すると見つけた花の名前を互いに検索している姿を見ます。
「こんな言葉を使えば効果がある」とか「同じ表現ならば、別の用語を使えば」などのアドバイスも真剣にメモをしている姿に安堵感さえ感じるのです。タイトルにあるように「縄文の風・・・」は、自分が感じるまでには随分時間を必要とした様子でしたが、この頃は縄文文化の学習の成果か馴染み始めたようです。
そんなスタッフ達が、雪山に行こう!と声を上げたのは一月中ごろでした。夏の山だけでなく冬の白神を知ることで、より幅の広い解説が出来るのでは?とのおもいからのようです。多分、このブログに刺激されたことも一因しているのでしょう。「共に学ぶ」ことは私たちの財産であり主宰する私の意図を分かち合う唯一の方法と考えれば強く信頼できる「同士」であり「仲間」なのです。
そんなスタッフは、教育旅行の案内を任せられることが最高の喜びだと言います。「会社は人」だと言われる時代、リストラや雇い止めなど財産である人を切るニュースが多い中、私は何かうなずくことが出来ないものを感じている。
「今日の風は縄文の匂いがする」なんて言う会話が聞かれる仲間を大切にしなければと切に思うのです。