近所に大型のドラッグストアーがオープンした。店名は「ドラッグ」だが、商品は日曜雑貨から食料、酒から衣類までで扱う商品は多岐にわたる。消費が落ち込んで不況風が吹くと言われても、昔ほどの苦しさはないだろう。ただ、残念なことにリストラとかで食を失った人も少なくないが、それでも生きようと思えば何とか生きられる時代である。
先のドラッグストアーがあれば、チョイと足りないものがあれば歩いても満たすことができる。例えばストッキングが解れたなどは、手っ取り早く買うことも出来る。オープンニング・セールでは、100円コーナーがあり婦人物の衣類が山と積まれていたが、1時間も経たない内に完売していた。物に不自由しない時代に何で安物に群がって行くのだろうか。家の中には使える類似品がタンとあるはずだ。それらはホントになくちゃならない物だったの?
一月下旬から二月中旬まで妻が入院した。何、病気ではなく怪我の古傷の具合が悪くて再手術だった。約一月の間、私は主夫をすることになった。幸いにも台所仕事を始め家事をすることには抵抗がないので、日頃出来ないでいた細々としたことに着手した。なぜか、我が家の冷蔵庫の冷凍室は常に満タンになっている。日頃から中身が気がかりだったのでボックスごと引き出したてみた。凄いじゃないか!ストックされた食品の中には2005年の日付や、それに近い古い食材が宝物を発掘するようにゾクゾクと出てきた。日頃から倹約家の妻であるが、こんな形で安い時に購入して蓄えていたのだろう。突然の来客や孫達の襲来にも即応できる裏技がここに隠されていたのだろう。決断して古いものは処分!一部は取り出して調理して食べる。(もったいないカラです)冷凍庫に空間が出来て冷凍力がアップしただろう。妻の入院中の大半は、この冷凍庫の物で間に合った。
貯え・・・は必要だが、あんまりじゃン。とは言え主婦が蓄えた知恵なのだろうと思った。不足な食材は購入したが、新聞の折込チラシを比べてより安いストアーに足を運んだ。しかし、売値の格差がこんなにもあるのだと驚くばかりであった。
縄文遺跡にも貯蔵用の穴があったが、古今東西「備蓄」の技術があったと思うが安定した食料供給には不可欠な技だ。我らの先輩の縄文シュは「塩蔵」の技術があったのだが、考えさせられた約一月の出来事であった。余分な物・・・って無いのかも知れないが、生きるために必要な物はそれほど多くは無いはずだから吟味が必要だろう。オープニングセールや安売りに飛びつくのは不思議に女性が多い。これは女性の体内に遺された縄文の遺伝子の仕業であり「サガ」なのかも知れない。異論のある御婦人もあろうが独断と偏見なのでお許しあれ・・・・。