9月25日は、恒例のお月見縄文祭の日でした。
台風くずれの低気圧が北上して、天気は雨模様。午後になってもどんよりと曇っていました。この三内丸山遺跡でのお月見は、今年で12回目を迎えます。
この12年間、ひとつのジンクスがありました。
「どんな悪天候でも、必ず月が顔を出す」というものです。
大型住居の前の「縄文の丘」でのお月見コンサートが、やむなく室内で行われたのはたった1回。それも、演奏が終わって外へ出たら、いつしか雨は止んで、素晴らしい月が出ていて、全員、喚声を上げました。
はたして、今年はどうだったのか?みんなの祈りが、天に通じたのでしょう。ちゃんと月が、顔を出してくれました。それも、なかなか、やきもきさせられるものでした。午後6時のお月見コンサートが始まるときには、厚い雲が一面空を覆っていました。その1時間後、ぽっかりと雲の切れ間から、月が顔を出したのです。
この日、参加した歌手の三上寛さんも、「こんなに月の出に、やきもきさせられたことはない」と話しておられました。
演奏が終了する8時ころには、すっかり雲が晴れて、こうこうと月が冴え渡っていました。
わたしたちは、こうして12年間、毎年やきもきしながら、ひたすら祈るように、月の出を待ち続けています。やきもきさせられるだけ、その感動は忘れられません。その気持ちが、この12年間続いた原動力なのかも知れません。
こうして、今年も、遺跡の月から、元気をもらうことが出来ました。
みなさんも一度ぜひ来てみてください。やみつきになりますよ。
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