「お酒はぬるめの燗(かん)がいい 肴(さかな)はあぶったイカでいい・・・」
八代亜紀さんの「舟唄」は、忘れられない曲です。映画「駅・ステーション」で、主人公の高倉健が、ふらりと入った大晦日の雪深い居酒屋のシーン。居酒屋の女将の倍賞千恵子と、つかのまの恋に落ちます。その居酒屋のテレビから流れているのが、紅白歌合戦の「舟唄」でした。
ところで、突然ですが、この八代亜紀さんと、わたしたちNPO法人・三内丸山縄文発信の会とのひとつの共通点があります。
ご存知ですか?実は、去年の12月20日、ともに、「文化庁長官賞」を頂いたのです。賞を頂いたのは、34個人と1団体でした。個人は、八代亜紀さんをはじめ、落語家の三遊亭小遊三さん、漫画家の里中満智子さん。他の多くの受賞者は、工芸や伝統芸能をコツコツとやってきた縁の下の力持ちの方々でした。
その中で、唯一団体で受賞した当・発信の会は、異色でした。受賞理由は、「三内丸山遺跡をはじめとする縄文遺跡の全国的かつ継続的な情報発信による普及・啓発を行うなど、我が国の文化財保護に多大な貢献」があげられています。
発信の会の活動のなかでも、この15年間、毎月かかさず、英文付きで発行してきた「縄文ファイル」の実績をそれなりに評価していただいたのではないかと思います。ありがたいことです。これを期に、ますます縄文の輪をひろげて行きたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。