奥歯が痛いのを薬で抑えながら、縄文の土偶たちに会いにロンドンに行ってきました。
はるばるきたぜイギリス! の縄文土偶たちは 大英博物館の日本ギャラリーで9月から11月まで でデーンと特別展示されているのです。
ちょっとガンダム風になっている・・・?
大英博物館は毎日オープンで入場料がタダというポリシーにただただ敬服。
日本ギャラリーは正面3階の大奥にありますが 結構人がここまで来る。きっと毎日散歩に来ている人とかいるに違いない。タダだし・・・
土偶展は圧巻でした。 日本国内では一度も一堂に会したことがなかった国宝3件と重要文化財23件、重要美術品2件を含む全67件があなたを迎え入れてくれるのです。 遮光器土偶も三内丸山の板状土偶も オールスターチームの一員として しっかりとその異彩を放っていました。
大英博物館収蔵品にあったエスキモーの遮光器
から坪井正五郎によって遮光器土偶と
名づけられたという解説がついている
この展覧会の企画に携わった英国側の研究者ケーナー先生の言葉を借りれば、「この土偶たちの多くは初めて出会い、お互いを見ることができたのです」
ずらりと並んだ縄文土偶が数奇な縁で遠い異国で初めて顔を合わせる・・・ なんだか不思議な気がします。 現代のあっさりした日本人しか知らない西洋の人々には、かなり衝撃的なこってり石器時代日本の発見だったのでは・・・?
今月15日からは東京国立博物館でお帰りなさい展があるので機会がある方は是非ご覧下さい。
私は友人と展示を見ましたが、ライダースタイルに決めた若いお母さんでロンドンっ子の彼女からしても 母性と胎児と誕生を考えずにはおけない精神性を発するこれらの縄文の造形には大いに心を動かされたようで、すごいテンションで質問を連発していました。
土偶の前にどっかりとイスを置いてスケッチをしている人が何人も。これは本当にうらやましい自由さです。
八ヶ岳越しに見える富士山の姿が 尖り石の縄文のビーナスのバックに壁一面の大きさでありました。長い年月にわたって信州の縄文文化を研究されてきたケーナー先生の土地への理解と思い入れが感じられました。
公衆トイレの屋根の巨大なハトが
ハトを寄せつけんのじゃ!
大英博物館から程近いソーホーはアートと演劇と若者の街でおもしろいところです。
今回の発見(写真)――公衆トイレの上にドでかいハトが・・・ハトよけかな?・・・ 木造町駅舎のシャコちゃんが一瞬アタマをよぎった・・・
今回もあらゆる袋小路も見逃すまいとうろついてみましたが 何だかでかいショッピングモールみたいなのが古いビルの中に隠されて出来上がっていた。
きっと昔の市場かなんかに違いない・・・
こっちの若者の間では漢字がかっこいいことになってるけど、SUPER DRY STOREという店のロゴの横に「極度乾燥しなさい」と日本語があった・・・なんで命令形なんだ・・・!?
といわれても・・・
次回は 極度に英国ーJomon in London・世界遺産アピールちょっと見報告ーです
安芸 早穂子 HomepageGallery 精霊の縄文トリップ