ホーム > 連載企画 > 第17回 旅支度に身をよせて2

このページの本文

連載企画

縄文の風を感じてみませんか?-土岐 司-

第17回 旅支度に身をよせて2 2009年6月8日

「暗門の滝コース」と「ブナ林散策道」を同時に体験したい方には、先にブナ林に入ることをお勧めします。多くの方は滝の向こうにブナ林があるように感じられているようですが、心しておくことが肝心でしょう。

「津軽峠付近」

津軽峠にはシンボルツリーである「マザーツリー」があります。こんな田舎に何で英語の?との疑問は現地で解明していただくことにしましょう。ここまでは路線定期バスか、団体の場合は中型バスでしか行けません。勿論、マイカーもOKですが未舗装道路ですので不慣れな方にはお勧めできません。このエリアは得意の携帯電話のアンテナは出てくれません。バスで移動すると白神山地の全容に近い景観が得られますし、観光客で賑わうこの森では安らぎを感じることができます。ここだけは、雨天でも容易に歩くことができますし、注意して使えば傘を持つこともOKです。ただし、日により体感温度が極端に低く感じられることもあるので要注意。タウンシューズでもOKといえばあとはお分かりいただけるでしょう。路線バスの利用の場合、帰路の時間を確認するのをお忘れなく。

「巨木ふれあいの径」

このコースは、登りと下りの双方を楽しめます。登りは白神ラインの「トラの沢入り口」から登ります。ただし、路線バスは停車しませんから要注意。

下りはマザーツリーを見学後、表示の入り口からコースに入ります。コース入り口からは少し下りますが、雨天時にはスリップに注意が必要です。

登り下りとも、コースタイムは単独、団体で異なりますが、解説ガイド同行の場合は1時間30分を準備するとよいでしょう。コースはぬかるんでいる事が多いので靴はトレッキングシューズをお勧めします。また、雨天時には小さな沢が増水している場合も多い変化に富んだ楽しみを満喫できます。

何と言っても巨木に限らず、比較的自然な景観を楽しみながら歩けるのが楽しみでしょう。マイカーの場合は二台使うとタイムロスを少なくできます。

持ち物は、大げさな準備は必要ありませんが、季節により防虫対策は必携です。

(その3へつづく)

プロフィール

土岐 司

1942年青森県生まれ

高校理科教員を38年勤め、2004年有限会社ヒーリングエコツアーPROガイド エコ・遊を設立。 教員在職中、白神山地を題材とした授業の中で、白神の自然を後世に残すという想いに目覚める。

会社設立より現在に至るまでのシーズン中(5月中旬~11月中旬)に白神を留守にしたのは片手で数えるほど。

バックナンバー

本文ここまで