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連載企画

あそこのおかあさん縄文人だから -山田スイッチ-

第58回 奇跡の段ボール土偶・誕生 2013年6月17日

常々、土偶のゆるキャラが欲しいと思っていた私は、
ゆるキャラ制作にかかる費用をどうやって捻出しようかと
考えていたのですが、一番安く制作する秘訣を思い付いたのです。
それが「奇跡の段ボール土偶」・ドグ子誕生の物語だったのです……!

まずは土偶のゆるキャラであるドグ子のキャラクター設定を作ります。

マイメロ白銀比直した版のコピー『ドグ子23歳、OL。ちょっぴりドジだけど、本当はがんばり屋さんで
影で電卓を打つ練習もしているの。先輩にはいつも
「ドグ子ってばドジなんだから~」って怒られてばっかりいるけど、
一人前のOLさんになれるよう、ドグ子は今日もがんばります!』

という風に、土偶のゆるキャラである
ドグ子ちゃんのキャラクター設定を作ります。
次に……、ここが一番大事なところなのですが、
段ボールを持って土偶を作れそうな人のところに行き、発注します。

「頼む! 段ボールで土偶を作ってくれ!!」

すると返事が返ってきます。

遮光器土偶白銀比直した版「いいですよー」

これでOKです!
それでは、発注を受けた青森県在住「エレキさん」の、
段ボール土偶作りの様子をお届け致しましょう!
まずは土偶の顔の比を求めます。作りたい土偶の縦・横の比を出せば、
随分と土偶らしい顔になるとのこと。
遮光器土偶の顔の比率は縦:横が1:1.2なので、横に長く作るといいですね。

ここでワンポイント・メモですが、
青森県・亀ヶ岡遺跡出土の遮光器土偶の全身の縦横比は、
1:1.414の白銀比に近いのです!
図形が美しく見えるという白銀比は、サンリオのキャラクターである
キティちゃんや、マイメロディ、ポムポムプリン他多数の
キャラクターが白銀比であることで有名です。

遮光器土偶を計ってみると、縦横比は1:1.351と、ほぼ白銀比の比率です。
皆さんもお気に入りの土偶の比率を計ってみると、
案外、白銀比だったり黄金比(1:1.618)だったりするのかもしれません。

段ボール土偶の完成そして土偶のゆるキャラの作り方ですが、
ダンボールを切って比率を出し、被りながら被り心地の良さを求めつつ
作っていきます。
形が出来たらポスターカラーで色を塗り、乾燥させると……

できた! 段ボール土偶のゆるキャラ、
ドグ子の完成です!

次回はドグ子と一緒にロケに出たいと思っています。
段ボール製ですが、土偶のゆるキャラとしてがんばっていきたいです。
OLの世界でもがんばりますので
皆さん、ドグ子のこと応援してくださいね!

プロフィール

山田スイッチ

1976年7月31日生まれ。

しし座のB型。青森県在住コラムニスト。 さまざまな職を経て、コラムニストに。 著書に「しあわせスイッチ」「ブラジルスイッチ」(ぴあ出版刊)、「しあわせ道場」(光文社刊)がある。

趣味は「床を雑巾で拭いて汚れを人に見せて、誉めてもらうこと」。

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