是川遺跡。
八戸市南東部に位置し、極めて芸術性の高い出土品がたくさんあり、さらに遺跡内の展示施設で、付近の遺跡で出土した国宝が見られると聞けば、これは一度行ってみないとね、と思うのが人情ってもん。
しかし我々が初めて是川遺跡という単語を耳にした瞬間、思いついたことがひとつあるのです。
「是川…なんて、ダジャレを作りやすそうな響きなのだ」
というわけで、まずは是川ダジャレシリーズ!!
「合掌土偶?これ、かわいーね!!」
「あなたを愛し続けます。これかわもずっと…」
「♪これっかわぃの、おべんとばーこに、おにぎりおにぎり…」
わははははは。
いやあ、全然面白くないですね。
まあ、今年は残暑も厳しいですからね、これで少しでも涼しくなってもらえたら幸いと思います。
さて、気を取り直して、まずは是川縄文館に行きましょう。
県内の縄文関連の施設にはいくつかお邪魔しましたが、こちらは2年前に開館したばかりで設備が超最先端で超おしゃれ。
見てください。このエントランス。
すっごい綺麗でしょ?もうね、ファイナルファンタジーみてえでしょ?
二階に上がると宇宙船の中のような、暗い、でも幻想的なトンネルを潜り抜けると、高性能スピーカー、そして光と六枚のスクリーンで縄文を体感させてくれる縄文くらしシアターにたどり着きます。
一瞬思ったことは、若者が踊りひしめく、「くらぶ」みてぇだってこと。
でも、だまされたと思って数分ここに座ってみてください。
六面マルチスクリーンに縄文時代の暮らしのイメージ映像、そして幻想的な音楽。
心はすっかり縄文時代にタイムスリップしてしまいます。
シアターを抜けると、ずらりと並ぶ出土品。
約3000年以上も前に造られたとは思えない、芸術性が極めて高いものばかりなのです。
こんな綺麗に漆が塗られていたり
なんと縄文人の指紋も残ってるんです。
櫛やアクセサリーだってこんな綺麗。
ちなみに、体験コーナーでこさぶろうに櫛をさしてみる図
って、普通に刺さってるがな。痛いわ。
こんなゆるキャラみたいな土偶とか…
こさぶろういわく、「先川に似ている土偶」とか…
匙まであるんですよ。
こういったものを使って食べていた=こさぶろうより高度な生活をしていた、ということになります。彼、食器を使いこなせておりませんので。
複雑な紋様、形状の土器の数々
そして奥には、国宝の合掌土偶と対面できるお部屋が!!
入口の脇にはこんなものが・・・
・・・・・・!?
履歴書??
えっと、どれどれ・・・「足がとれちゃったりしましたが、アスファルトで直され、またイエに飾られたあと、地中に眠ることにしました」・・・この人材、採用していいのかどうか非常に迷います。
でも、本人希望欄のとこ
「同じ姿勢で24時間勤務できます」
なんだ国宝、働き者じゃん。なんか、好感もてるじゃん。ちょっと謙虚な感じもするし・・・、よし、採用っ♪
そしてついに対面
うーん。感動しました。
3600年前からずっとこの姿勢で手を合わせて、何を祈ってるんだろう?作った人は、何を見守らせたかったんだろう?
ひょっとしたら、今、平和なのは、この子がずっと手を合わせてくれてるからかも?
いろいろ想像してしまいました。
ただ、一つだけ、我々が言えること
「合掌土偶もまた、先川に似ている」
最後に遺跡全体を見渡せる「是川遺跡記念碑」がある丘へ行きました。
きっとこの美しい景色は、縄文時代からあまり変わってないのかも知れません。
こうしてみると、一見なんの変哲もない田舎の風景。
でも、ここには、気が遠くなるほど昔の人々が、数多くの芸術作品を残してきた確かな証拠があるのです。
その素晴らしい遺跡を、愛して守っていこうではありませんか。
これかわもずっと・・・なんつって。