ホーム > 連載企画 > 第3回 是川遺跡では縄文人のアートに酔いしれるべし。

このページの本文

連載企画

キューティーブロンズの縄文のたしなみ

第3回 是川遺跡では縄文人のアートに酔いしれるべし。 2013年9月14日

是川遺跡。

八戸市南東部に位置し、極めて芸術性の高い出土品がたくさんあり、さらに遺跡内の展示施設で、付近の遺跡で出土した国宝が見られると聞けば、これは一度行ってみないとね、と思うのが人情ってもん。

しかし我々が初めて是川遺跡という単語を耳にした瞬間、思いついたことがひとつあるのです。

「是川…なんて、ダジャレを作りやすそうな響きなのだ」
というわけで、まずは是川ダジャレシリーズ!!

「合掌土偶?これ、かわいーね!!」

「あなたを愛し続けます。これかわもずっと…」

「♪これっかわぃの、おべんとばーこに、おにぎりおにぎり…」

わははははは。
いやあ、全然面白くないですね。

まあ、今年は残暑も厳しいですからね、これで少しでも涼しくなってもらえたら幸いと思います。

さて、気を取り直して、まずは是川縄文館に行きましょう。
県内の縄文関連の施設にはいくつかお邪魔しましたが、こちらは2年前に開館したばかりで設備が超最先端で超おしゃれ。
見てください。このエントランス。

アトリウム

すっごい綺麗でしょ?もうね、ファイナルファンタジーみてえでしょ?

二階に上がると宇宙船の中のような、暗い、でも幻想的なトンネルを潜り抜けると、高性能スピーカー、そして光と六枚のスクリーンで縄文を体感させてくれる縄文くらしシアターにたどり着きます。

縄文シアター
一瞬思ったことは、若者が踊りひしめく、「くらぶ」みてぇだってこと。

でも、だまされたと思って数分ここに座ってみてください。
六面マルチスクリーンに縄文時代の暮らしのイメージ映像、そして幻想的な音楽。
心はすっかり縄文時代にタイムスリップしてしまいます。

シアターを抜けると、ずらりと並ぶ出土品。
ずらりと並ぶ出土品

約3000年以上も前に造られたとは思えない、芸術性が極めて高いものばかりなのです。

こんな綺麗に漆が塗られていたり
漆塗り土器

なんと縄文人の指紋も残ってるんです。
縄文人の指紋

櫛やアクセサリーだってこんな綺麗。
櫛

首飾り

ちなみに、体験コーナーでこさぶろうに櫛をさしてみる図

体験コーナー
って、普通に刺さってるがな。痛いわ。

こんなゆるキャラみたいな土偶とか…
ゆるキャラっぽい土偶

こさぶろういわく、「先川に似ている土偶」とか…
先川に似ている土偶

匙まであるんですよ。
匙
こういったものを使って食べていた=こさぶろうより高度な生活をしていた、ということになります。彼、食器を使いこなせておりませんので。

複雑な紋様、形状の土器の数々
土器いろいろ

そして奥には、国宝の合掌土偶と対面できるお部屋が!!
入口の脇にはこんなものが・・・
合掌土偶履歴書

・・・・・・!?

履歴書??
えっと、どれどれ・・・「足がとれちゃったりしましたが、アスファルトで直され、またイエに飾られたあと、地中に眠ることにしました」・・・この人材、採用していいのかどうか非常に迷います。
でも、本人希望欄のとこ
合掌土偶履歴書

「同じ姿勢で24時間勤務できます」

なんだ国宝、働き者じゃん。なんか、好感もてるじゃん。ちょっと謙虚な感じもするし・・・、よし、採用っ♪

そしてついに対面
合掌土偶

うーん。感動しました。
3600年前からずっとこの姿勢で手を合わせて、何を祈ってるんだろう?作った人は、何を見守らせたかったんだろう?
ひょっとしたら、今、平和なのは、この子がずっと手を合わせてくれてるからかも?
いろいろ想像してしまいました。

ただ、一つだけ、我々が言えること

「合掌土偶もまた、先川に似ている」

最後に遺跡全体を見渡せる「是川遺跡記念碑」がある丘へ行きました。
cutie3_16
きっとこの美しい景色は、縄文時代からあまり変わってないのかも知れません。
こうしてみると、一見なんの変哲もない田舎の風景。
でも、ここには、気が遠くなるほど昔の人々が、数多くの芸術作品を残してきた確かな証拠があるのです。

その素晴らしい遺跡を、愛して守っていこうではありませんか。

これかわもずっと・・・なんつって。

プロフィール

キューティーブロンズの縄文のたしなみ

こさぶろう(左) 先川栄蔵(せんかわえいぞう)(右)
1979年3月15日生まれ
青森県弘前市出身
1982年11月22日生まれ
東京都世田谷区出身

2006年、吉本の養成学校「NSC東京」に入学。(NSC東京12期生)
2007年にコンビ結成。東京を中心に、吉本若手芸人が出演する劇場にてネタを披露するだけでなく、芝居(吉本新喜劇、神保町花月)にも出演。
2011年、吉本興業「あなたの街に“住みます”プロジェクト」を機に青森市に移住。
青森市でのねぶた制作・祭り参加、十和田湖でのお笑い遊覧船ガイド・かまくらでのお笑いライブ、鰺ヶ沢町ではわさおとコラボTシャツを作っていただいたほか、昨年夏には「一週間縄文生活」にて縄文人の生活を体験するなど、県内各地での活動を通して青森県の魅力を全国に伝えようと日々努力中。

本文ここまで