むかーしむかし、あるところに手長婆と足長爺が住んでいたそうな。
足長爺は手長婆をおんぶして、小川原湖でしじみをとって暮らしていたそうな…
七戸町にある二ツ森貝塚の周辺には、こんな伝説があるそうです。なんか、おっかねぇ…
しかし、これが語り継がれた背景には、現在の二ツ森貝塚は小川原湖から数キロも離れているのに、そこに余りに多くの貝殻や獣骨が埋まっているという事実があります。
県内最大級の貝塚です。
これは行かねばなるまい。
ということで、手長婆に怯えるこさぶろうを説得し、まずは七戸町文化交流センターへ。
もともと小学校だったこの建物に、貴重な出土品が展示してあります。
基本的には一般開放はしていませんので、見学するには事前の予約が必要です。
懐かしい雰囲気の教室…
でも、隣の教室には…
うぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
溢れんばかりの骨、骨、貝、土器、土器、骨、貝。
こんな綺麗にワンちゃんの骨が残ってたりとか
こんなジャンボな牡蠣の殻とか…
土器・土偶も豊富
二ツ森からの出土品はバリエーション豊かで見応えバッチリ。
土器、石器、骨角器、そしてマガキ、ハマグリ、ホタテ、ヤマトシジミといった貝類の他、シカ、イノシシの骨も。
こさぶろう「高級食材ばかりだ。腹減った。」
出土した骨をみて腹を減らすとは…でぶの食欲おそるべし。
ということで
お昼は、ジェラートのNAMIKI&牧場ごはんのNARABIで。
このジェラートが滑らかで濃厚で絶品。
あ、こさぶろうさん、その牛は作り物ですよ。
こんな綺麗な並木道の中のレストランで
ででーん
牧場ごはん。
卵も野菜も全部うまいの。
またお肉がねー、柔らかくってとってもジューシーで。幸せでおます。
こさぶろう「食べれば食べるほど腹が減る。」
この食欲、手長婆より恐ろしい。
さて腹ごしらえも済んだところでいよいよ二ツ森貝塚へ。
こちらもまた景色が素晴らしい。
竪穴式住居も立派で綺麗。住めそうなくらい。
こさぶろうが足元をみて、「腹が減る!」と騒ぎ出しました。
こんな貝殻でも食欲沸くのか??彼の食欲、もはや恐ろしいを通り越して神々しい。
しかしこの一帯、現在では住宅街になっている箇所も、このような地面は珍しくないそうです。手長婆の伝承がうまれるのも頷けます。
…ん?んんん?
どどどどどどどど土器発見!!
縄目の文様もちゃんとあります。
実は土器片も沢山落ちてます。
持ち出しは厳禁です。
しかし皆さんも、是非探してみてください。
この景色に身を任せながら
彼らの生活を想像し、彼らの息遣いを感じ、貝殻や土器片を探してみる。二ツ森貝塚ならでの楽しみ方かも知れません。
皆さんも是非、二ツ森体験を。
あ、いい忘れましたが、手長婆・足長爺は居ないので安心してお出かけください……多分、ね……うひひひひ。
東北地方でも最大級の大規模な貝塚を伴う集落遺跡です。現地には竪穴式住居2棟や説明板が整備されているほか、展望台から遺跡全体を見わたすことができます。遺跡内では貝が散布している状況が確認でき、縄文時代の貝殻に容易に触れることができます。<アクセス>
◎十和田観光電鉄バス
「十和田案内所」から「七戸・水喰線」経由、「東榎林」下車(約25分420円)
◎タクシー
JR七戸十和田駅から約25分(約3,070円)/青い森鉄道上北町駅から約10分(約1,540円)