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連載企画

キューティーブロンズの縄文のたしなみ

第7回 「二ッ森貝塚で太古の夢を実現しよう。」 2014年1月6日

むかーしむかし、あるところに手長婆と足長爺が住んでいたそうな。
足長爺は手長婆をおんぶして、小川原湖でしじみをとって暮らしていたそうな…

七戸町にある二ツ森貝塚の周辺には、こんな伝説があるそうです。なんか、おっかねぇ…

しかし、これが語り継がれた背景には、現在の二ツ森貝塚は小川原湖から数キロも離れているのに、そこに余りに多くの貝殻や獣骨が埋まっているという事実があります。
県内最大級の貝塚です。

これは行かねばなるまい。

ということで、手長婆に怯えるこさぶろうを説得し、まずは七戸町文化交流センターへ。

外観の写真

もともと小学校だったこの建物に、貴重な出土品が展示してあります。
基本的には一般開放はしていませんので、見学するには事前の予約が必要です。

懐かしい雰囲気の教室…

教室の先川の写真

でも、隣の教室には…

熊の骨に驚く野崎の写真

うぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

溢れんばかりの骨、骨、貝、土器、土器、骨、貝。

犬の骨

こんな綺麗にワンちゃんの骨が残ってたりとか

かき
こんなジャンボな牡蠣の殻とか…

土器・土偶も豊富

土器

二ツ森からの出土品はバリエーション豊かで見応えバッチリ。
土器、石器、骨角器、そしてマガキ、ハマグリ、ホタテ、ヤマトシジミといった貝類の他、シカ、イノシシの骨も。

こさぶろう「高級食材ばかりだ。腹減った。」

出土した骨をみて腹を減らすとは…でぶの食欲おそるべし。

ということで

看板の前でジェラート食べてる写真

お昼は、ジェラートのNAMIKI&牧場ごはんのNARABIで。

このジェラートが滑らかで濃厚で絶品。

牛に食わそうとしてる写真

あ、こさぶろうさん、その牛は作り物ですよ。

並木道先川写真

こんな綺麗な並木道の中のレストランで

ででーん

飯

牧場ごはん。
卵も野菜も全部うまいの。
またお肉がねー、柔らかくってとってもジューシーで。幸せでおます。

こさぶろう「食べれば食べるほど腹が減る。」

この食欲、手長婆より恐ろしい。

さて腹ごしらえも済んだところでいよいよ二ツ森貝塚へ。
こちらもまた景色が素晴らしい。

二ッ森貝塚

竪穴式住居も立派で綺麗。住めそうなくらい。

竪穴式住居

こさぶろうが足元をみて、「腹が減る!」と騒ぎ出しました。

貝が落ちてる写真

こんな貝殻でも食欲沸くのか??彼の食欲、もはや恐ろしいを通り越して神々しい。

しかしこの一帯、現在では住宅街になっている箇所も、このような地面は珍しくないそうです。手長婆の伝承がうまれるのも頷けます。

…ん?んんん?

土器を持ってる様子

どどどどどどどど土器発見!!
縄目の文様もちゃんとあります。

実は土器片も沢山落ちてます。
持ち出しは厳禁です。
しかし皆さんも、是非探してみてください。

この景色に身を任せながら

景色のいい写真

彼らの生活を想像し、彼らの息遣いを感じ、貝殻や土器片を探してみる。二ツ森貝塚ならでの楽しみ方かも知れません。
皆さんも是非、二ツ森体験を。

あ、いい忘れましたが、手長婆・足長爺は居ないので安心してお出かけください……多分、ね……うひひひひ。

■二ツ森貝塚■
東北地方でも最大級の大規模な貝塚を伴う集落遺跡です。現地には竪穴式住居2棟や説明板が整備されているほか、展望台から遺跡全体を見わたすことができます。遺跡内では貝が散布している状況が確認でき、縄文時代の貝殻に容易に触れることができます。<アクセス>
◎十和田観光電鉄バス
「十和田案内所」から「七戸・水喰線」経由、「東榎林」下車(約25分420円)
◎タクシー
JR七戸十和田駅から約25分(約3,070円)/青い森鉄道上北町駅から約10分(約1,540円)

プロフィール

キューティーブロンズの縄文のたしなみ

こさぶろう(左) 先川栄蔵(せんかわえいぞう)(右)
1979年3月15日生まれ
青森県弘前市出身
1982年11月22日生まれ
東京都世田谷区出身

2006年、吉本の養成学校「NSC東京」に入学。(NSC東京12期生)
2007年にコンビ結成。東京を中心に、吉本若手芸人が出演する劇場にてネタを披露するだけでなく、芝居(吉本新喜劇、神保町花月)にも出演。
2011年、吉本興業「あなたの街に“住みます”プロジェクト」を機に青森市に移住。
青森市でのねぶた制作・祭り参加、十和田湖でのお笑い遊覧船ガイド・かまくらでのお笑いライブ、鰺ヶ沢町ではわさおとコラボTシャツを作っていただいたほか、昨年夏には「一週間縄文生活」にて縄文人の生活を体験するなど、県内各地での活動を通して青森県の魅力を全国に伝えようと日々努力中。

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