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連載企画

あそこのおかあさん縄文人だから -山田スイッチ-

第64回 世界の中の縄文人 2014年1月7日

こんにちは、ドグ子です!
この間(2013年11月30日)放送された
TBSテレビの「世界ふしぎ発見!」でやっていた
「アメリカに渡った縄文人!」みんな、見た!?

ミステリーハンターがワシントンで取材したケネウィックマンっていう
興味深い人骨のお話から始まった今回の番組。

17年前にアメリカで発掘された人骨「ケネウィックマン」は、
およそ9500年前の人骨で、その骨はアメリカ人よりも、
日本の先祖やポリネシアの人達の骨に
最も近いという分析結果が出ているのですって!
アメリカで日本人の祖先かもしれない骨が出たって、
ドグ子にとってはえらいこと!

縄文人って、日本からアメリカまで渡っていっちゃったの?
って、驚くYONE!

しかも、南米エクアドルのバルディビアから出土したおよそ3000年前の土器が、
日本の縄文土器にそっくりだったっていうのも衝撃的DAYONE!

ちょっと奥様、聞いてよ!
バルディビアから縄文土器そっくりな土器が出たわよ!
……えっ? バルディビアなんて、知らない?
何言ってるのよ~。エクアドルのバルディビアに決まってるじゃないのYO~!

番組で言われたことには、バルディビアの周囲からはこんな土器は出ていないんですって。
そうすると本当に、その土地にだけ伝来した土器ってことになるんじゃないかしら?

ドグ子はこの間青森県立美術館で、
吉村作治先生の「エジプトと古代文明展~太陽の船と七大文明~」を
見てきたの!
それで思ったのは、
日本の縄文土器みたいに縄目文様を付けたり、ねんどをひも状にして
文様を付ける国って、ほとんど見当たらないっていうことだったの!

縄文土器しか見たことのなかったドグ子には、驚き桃の木だったYO~!
オリエント文明の土器って、顔料で絵が描かれているんだよね。
外国の縄文人(?)は、立体よりも平面で動物とか植物とか、
幾何学模様を表現したけど、
日本の縄文人(笑)は、立体で攻めていったわけじゃない?

外国の4000~5000年前の土器って、表面はツルツルなんだもの!
縄文人は素材として、ねんどでこねて貼り付けるっていう方法を主に選んだわけで。
そういえば土器って、ようは器なのに何であそこまでデコラティブに
器としての要素を超える造形をくっつけたのかはわからないよね。

もう、縄文時代には岡本太郎並みの感性の人間が
たくさんいたとしか思えないYONE!

海を渡った縄文人は、最後は死ぬまでアメリカで暮らしたのかしら?
それとも日本に戻ってきたのかしら?
きっと、縄文人は今の人よりもっと泳ぎが得意だったと思う。
だから、丸木舟で海を渡ることが、今の日本人の感覚よりずっと安全に思えて、
こわくなかったんじゃないかな?
ドグ子はそう思うYO~!

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プロフィール

山田スイッチ

1976年7月31日生まれ。

しし座のB型。青森県在住コラムニスト。 さまざまな職を経て、コラムニストに。 著書に「しあわせスイッチ」「ブラジルスイッチ」(ぴあ出版刊)、「しあわせ道場」(光文社刊)がある。

趣味は「床を雑巾で拭いて汚れを人に見せて、誉めてもらうこと」。

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