のほほほほん。
わーい、わーい♪
はい、そんな感じでやってきたのは長七谷地貝塚。
縄文時代早期の、貝塚を中心とする集落遺跡です。
場所は、八戸市の桔梗野工業団地の一画にある原っぱ。ほら見て、すぐそこに工場みたいな建物があるでしょ。
え?こんなとこに遺跡が?なんて場面に頻繁に遭遇するのは、もはや青森の魅力の一つとも言えるのかも。
大森勝山遺跡は山中のりんご畑の奥だったし、大平山元遺跡は普通に住宅地だったし…詳しくは以前のコラムをご覧ください。
でも、「のほほん」はいいとして、ここが遺跡ですって言われても…
と思ってたら、資料や出土品は八戸市博物館に多く展示されている、とのことなので、史跡根城の広場にGO!
そして南部師行公に敬礼!
師行公は根城にお城を築き、この城を拠点に東北北部を治めた偉い方。
さて、八戸市博物館は縄文時代から現代に至るまでの、貴重品から身近な道具まで、大人でも子供でも楽しめるような展示がされてます。
例えば、縄文体験コーナー♪
こちらでは、実際に土器に触れたり、縄で粘土に縄の目模様をつけたりできます。
あー、そういう触れ方はちょっと…
うん、彼は出入り禁止にした方がいいですね。
とにかくわかりやすい図解がこちらの特徴だと思います。大人はもちろんのこと、小学生の自由研究にも楽しいかも知れません。
この絵も解りやすいし可愛いでしょ?
こさぶろう「萌えーーーーーーーーー!!」
…うん、君はもう黙って。
他にも貝塚の断面をそのままはぎ取って固めたものや
食べられるきのこを見分けるのに使った?
かもしれないキノコ型の土製品や
土器や骨角器など見どころいっぱい。
様々な魚の骨も出土しています。
スズキ、カツオ、サケ、ヒラメ、マダイ…縄文人ってグルメだったのね。
こさぶろう「キノコとか骨とか、みてたら腹が減った」
はいはい、わかりました。
ということでこの日のお昼は、縄文人も食べていたヒラメに敬意を表して、みなと食堂さんのヒラメのヅケ丼+せんべい汁。
みてみて、こんながっちりヒラメがのってます。
たれの香り高い締まったヒラメが、卵の黄身と絡むとまさに至福。
日本人って縄文時代からこんなうまい魚を食べてたんだなぁ…
しみじみ、日本に生まれて良かったなぁと実感。
遺跡の見学に行ったら、野原で戯れ、博物館で萌え、うまいものに辿り着き、日本に生まれたことを誇りに思ってしまう…縄文のたしなみを学ぶ旅、これだからやめられません。
自分だけの、オンリーワンの長七谷地の旅、是非探求してみてください。
縄文時代早期の漁猟を中心とする生業・食生活や集落構成を知る上で重要な遺跡です。大量の貝殻や魚骨のほか、銛頭や組合せ式釣り針などが出土しています。これらの出土品は八戸市博物館で展示されており、見学が可能です。
<アクセス>
◎八戸市営バス
八戸中心街ターミナル「多賀城・八太郎方面」行き、「車検登録事務所」下車(約40分300円)徒歩約5分
◎タクシー
JR八戸駅から約25分(約3,070円)/JR本八戸駅から約20分(約2,800円)/青い森鉄道陸奥市川駅から約10分(約1,000円)