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あそこのおかあさん縄文人だから -山田スイッチ-

第68回 縄文人の宿 2014年5月16日
土偶だって温泉に入りたい!  ドグ子 in 蓮観の足湯(平川市)

土偶だって温泉に入りたい! 
ドグ子 in 蓮観の足湯(平川市)

こんにちは! ドグ子です。
「縄文人の宿」という旅館が岩木山の嶽温泉郷にあるの。
みんな知ってた?
縄文人の宿には、縄文人がいるのかな?

気になって訪ねてみると、
小さなフロントには石と水のオブジェが置かれていて、
その石の上を観葉植物のアイビーが全体を覆うように繁っていたの。
緑溢れるフロントは、縄文の森を思わせるYONE!

「日帰りで入浴できますか?」って聞いたら、
入湯料500円とのこと。
館内には天狗の面が飾られており、「これが縄文……?」と
妙な気分になるんだけど、
温泉の脱衣所で笑えるような縄文に遭遇するんDAYO!

なんと、脱衣所の棚に、縄文土器のレプリカがずらりと並んでいるの~!
「一体、何故風呂場に縄文土器が!?」そう思いつつ、
ひのきのお風呂に浸かると、硫黄泉独特の熱い心地よさがやって来たの。
ジワーッと疲れが取れる感じ!
硫黄泉は水虫や糖尿病、リウマチ性疾患に効くんだそうです。

首都圏から友達が遊びに来ると、ドグ子は宿に「縄文人の宿」や
「青荷温泉ランプの宿」をお勧めしているの☆

普段、街の中にいる人達なら、岩木山の膨大な自然や
黒石市の山の奥で、ランプの明かりしかない青荷温泉の川や、
山の空気が気持よく感じられるだろうなあ~と思って。
街なかの弘前駅や黒石駅からは1時間ほど離れるけども、

たっぷりのお湯に浸かって、雄大な自然に囲まれて。
岩木山の中にある宿なら、
「ああ、この山の中に大森勝山遺跡のストーンサークルが眠っていて
縄文人が暮らしていたんだなあ~!」っていう風に昔に思いを馳せながら
夜空の星を眺めるともう、気分は最高なんDAYONE!

縄文人の宿はお部屋が縄文の竪穴住居風ではなくて、
純和風なので驚きます!(笑)

だけど何故か、階段の色が赤と黒にこだわってて
漆塗りの土器を思わせるっていうか、超ウケるよね!
晩御飯も炭火焼きでじゃんじゃん海産物焼いちゃうし、
縄文好きには笑えるポイント満載のお宿なの。

「縄文人の宿」に泊まったら、翌日のお昼はお向かいの
「食事処 マタギ亭」でマタギ飯を食べると、
縄文っぷりがアップするYONE!
熊肉や鹿肉のメニューが充実していて
ドグ子はこの間熊鍋を食べちゃったんだけど
熊肉が硬くて野性味たっぷりで、びっくりしたYONE~☆

青荷温泉ランプの宿では、焼いた川魚や山菜を食べるのが楽しみなの!
山の中で観る星は、街中で観る星の何倍もの輝きを持っているの。
見る星全部が一等星に見えちゃうんDAYONE!

とくに流星群が来る時には、山は最高の観測地になるんDAYO~!
青荷温泉ランプの宿に行く前には、虹の湖っていうダムに寄ってね。
虹の湖にはダムに沈んだ縄文遺跡があるの!
ダムの底に眠る縄文遺跡も、ロマンだなあってドグ子思うんDAYONE☆

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プロフィール

山田スイッチ

1976年7月31日生まれ。

しし座のB型。青森県在住コラムニスト。 さまざまな職を経て、コラムニストに。 著書に「しあわせスイッチ」「ブラジルスイッチ」(ぴあ出版刊)、「しあわせ道場」(光文社刊)がある。

趣味は「床を雑巾で拭いて汚れを人に見せて、誉めてもらうこと」。

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