縄文をポップに紹介するってよく聞くけども、
ポップとは一体、なんぞや? って思うじゃないですか。
思わないかな?
ドグ子は思うの。そして、間違ってポップスの文章を頼まれているのに
ポップスと間違えてデスメタルな文章書いちゃったりするんDAYONE!
デスメタルの世界って、「悪いほうが偉い」っていう世界観を持っているの。
それを良く知るために優れた本が、『デトロイト・メタル・シティ』っていう
若杉公徳の描いた白泉社のJETS COMICS から出ているデスメタル漫画なの。
主人公の根岸崇一くんは、普段はカヒミ・カリイやフリッパーズ・ギターが大好きな
マッシュルームカットの心優しい青年なんだけど、
ひとたびカツラを被って白塗りメイクをし、額に「殺」という
文字を書いて衣装を着ると
メタルの皇帝・ヨハネ・クラウザーII世となって、
ステージの上で格好いいデス・シャウトを繰り広げるの。
「俺は地獄のテロリスト」
「今だから言える。1999年の7の月、人類を滅ぼそうか迷った……」
「歴史上では明智光秀になっているが、本能寺の変で織田信長を殺したのは俺だ」
そんな邪悪な名言を吐くクラウザーさん。
清純なマッシュルームカットのポップな根岸くんが表だとすると、
白塗りで額に「殺」という文字を書き、「貴様を殺す」などの名言を吐くクラウザーさんは、邪悪な裏の存在……。これって、何かに似ていない?
そう。長野県の曽利遺跡から出土した釣手土器、
愛称は「縄文のメドゥーサ」にそっくりなんDAYONE!
表には女性の健やかな顔が施され、お腹の部分に丸い穴からは
灯された火が見えるの。お腹の中に燃える命の炎を連想させるんだよね。
だけど、その裏面には邪悪なヘビの頭髪を持った骸骨のような顔が造形され、
炎は闇夜の中、その骸骨の目が光るように灯される……。
まるで、漫画『デトロイト・メタル・シティ』みたいなこの土器は、
何らかの儀式に使われていたのではないか? と推測されているの。
縄文人は遮光器土偶のシャコちゃんのようなポップな表現もすれば、
長野県曽利遺跡出土の釣り手土器のようなメタルな表現も持っていたんDAYONE。
環状に装飾された土器の穴からは、暗い闇を感じさせるものがあるYONE。
つまり、これはこれを作った縄文人が生命に触れた際の明るい気持ちも、
死や暗闇に接した際の恐れや畏怖といった気持ちの両方を一つの土器で表現
する必要があったことを表すんだとドグ子、思うの。
土偶や土器は、そんな風に強く訴えかけるメッセージを持っているんDAYONE。
現代においては、土偶はその独創的な形を
ポップに親しみ深いイラストにして、
縄文文化への振興を計るキャラクターとして認知されつつあるの。
昨年から始まった土偶のキャラクターによる総選挙……通称・どぐキャラ総選挙には、
今年も22団体が参加して、土偶の認知度向上に向けてがんばっているの。
縄文をポップに紹介する決め手になる土偶のキャラ達。
どぐキャラ総選挙にはドグ子も参加しているの!
投票は2014年10月9日21時まで。
お気に入りのどぐキャラにインターネットから投票してNE!

ちなみに、ドグ子のポップな縄文のイメージはこちら!縄文土器にソフトクリーム。
誰か本物作ってくれないかな?
縄文ソフト デザイン 古崎邦彦(道映デザインスタジオ)