◎前回のあらすじ
どんぐりの粉が一キロ6,000円であること、バケツ一杯分のどんぐりを拾い集めるのに15分もかからないことを知ったキューティーブロンズは、お笑い芸人を辞めて「どんぐり拾い人」という職業への転身を決意したのであった。
小牧野遺跡でどんぐりを拾い集めてから10日後の10月18日、遺跡のふもとにある旧野沢小学校で児玉さんと待ちあわせ。
突然ですが、ここで復習。
☆どんぐりを食べるには?
①拾い集める
②水に浸けて虫を殺す
③粉砕する。
④水に浸けてあくを抜く
⑤乾燥させ粉にする
⑥調理
①のどんぐり拾いは15分で済んだけど、②の虫殺しで10日間もかかったわけです。
どんぐりを台座に乗せて、石で殻を割ります。
力の入れ加減が難しい……ん??
ぎゃーーーーーーーーーーーーーーー。そんないるなんて聞いてないっす。っていうか、生きてるし!!!
児玉さん「それね、ゾウムシの幼虫。なかなか死なないんだよ。」
10日間水に浸けたのはなんだったの??
実は、虫を殺すというよりは、弱らせる狙いがあったようです。
しかし、各どんぐりに1~2匹はいますよ。
児玉さん「ぶっちゃけ、食べれると思うんだよね」
いや、おっかないこと言わないでください。
というわけで、殻を剥いたら、カッターナイフでゾウムシと渋皮と黒くなっている部分(ゾウムシの糞など)を取り除きます。
黙々と…
3時間も…
こさぶろう「なんか、虫がおいしそうにみえてきた…」
長時間やってるとほんとにそう思えてくるんです…不思議。
3時間でやっとこれだけ…
なるほど、夢が覚めました。
地道にお笑いを続けるしかなさそうです。どんぐり拾い人になって一攫千金なんて、よっぽどの才能と根性がなきゃ無理。現実を知りました。っていうか、どんぐり拾い人って何?
さて、今度はこのどんぐりを粉砕します。
実際の縄文人がやっていたように、石ですりつぶします。
先川「これも、めっちゃきついですね」
児玉さん「うん。縄文人って大変だったんだよね」
それ使うんかーい。
最初からそれでよかったですやん。
粉砕したどんぐり
みてください、こさぶろうのこの疲れた顔。
児玉さん「これを家に持って帰って、朝晩水を替えてあく抜きをしてください」
はーい…
これほど手間がかかるとは…
しかし考えてみると、普段何気なく食べてる食材の殆どが、こうした手間を経て食卓に上がるんですよね。改めていろんなことに感謝せねばと思いました。
とりあえず、こさぶろうの家に持って帰りまして、水に浸してみましたところ
…なんかこれ…あんまり、食べたくないな…
続
~おまけ~
旧野沢小学校は平成27年5月から、小牧野遺跡保護センターとして生まれ変わります。縄文アミューズメントパークとも言える遊び心満載の展示は楽しいこと間違いなし。要注目です。