皆さま、こんにちは。
オレ、Jタロー。
ただいま、里帰り遺跡巡りを主と共にしてるところ。
前回は、旧石器時代から縄文時代への移行期に関して、重要な土器片が見つかった「大平山元遺跡」の土器片を見てもらった。何度も言うようだけど、本当に石っころみたいだったなー。土器だけど。
今回は、大平山元遺跡の2回目をお届けしようと思う。
前回も少し紹介したけれど、オレの主はとても土偶好き。土偶好きが高じて、本を出すぐらいの変人だ。だから、遺跡を見に行ってもどうしても「土偶寄り」の視点になってしまうことを、主に為り変わってお詫びしておく。すいません、土偶馬鹿で。
その主が大喜びして見ていた土偶がこちら

これで、土偶の大きさがわかるかな。
普段はガラスケースの中に展示されている土偶たちを、今回は特別に出してもらった。
この子たちは宇鉄遺跡から見つかったもので、縄文時代後期から晩期のものと言われてるんだ。

なかなかの個性派ぞろい
じゃあ、どどっとみんなを見てもらおうと思う。
良い面構えだな。だけれども、鼻が上向きで穴も大きいところにオレはこいつの中に潜む愛嬌を感じる。そして、仮面を付けているような円形の顔。あとで、横からの画像を載せるから、じっくり見てほしい。
言わずと知れた、THE土偶のフォルムの持ち主。遮光器土偶ですわ。目の部分に少し赤色が残っているのが確認出来るな。全身赤かったんだろうか。
頭はないけれど、それ以外の部分が綺麗に残った板状の土偶だ。X形土偶だろうか。ちゃんと胸もお臍も、身体の真ん中を走る正中線(妊娠を表すと言われている線)も表現されてる。
顔のつくりは施されていないように見える。だけれど、胸はしっかりと。それもけっこう、ボインだ!(片方は少し剥がれているけれど)子供が作ったのかな?この雰囲気は。それとも、まだ土偶作りに慣れていない人が作ったのか。
主のお気に入りの観察方法。横から見ると、手前の子の顔の出っ張り具合もよく見える。な、前に突き出てて、仮面を付けてるように見えるだろ?奥にある板状土偶の薄さ具合もよくわかる。
オレがここで驚いたのは、これ。象嵌された土製品。漆を使って、碧岩や緑色の凝灰岩をくっ付けた可能性があるんだって。これ、ブローチみたいだ。ちなみに、祭祀で使われた物なのかも?って話だ。
凄いな、縄文人。お洒落過ぎるやろ。
ざっと見てもらったけれど、どうだろう?いろんな形の土偶が一挙に見られて、主はご満悦だったみたい。もちろん、初めて見た象嵌の土製品もよかったって。
次に、ここから車で数分の大平山元Ⅱ遺跡に行ってみることにした。
どーん!神社だー。
遺跡の上に、神社ができたらしい。
ちゃんと説明書きもある。
鳥居をくぐり、奥までずっと入って行くと、
一両編成の何とも可愛らしい電車が走ってきた!オレ、思わず一緒に撮ったけど、ここは撮り鉄のみんなにおススメしたいポイントだわ。線路も綺麗に撮れるし(遺跡の話は、どこ行った?)
話を戻して。
この辺りから前回紹介した日本最古の土器が見つかったんだよなー。人が暮らしていた確かな証だよな、それって。ちょっとロマンだよ。
って、何やってんのよ、あなたたち……。
聞けば、今でもその証が残っているとか。もちろん遺跡だから、見つけても持ち帰っちゃダメだけどな。
楽しかった大平山元遺跡巡りは、今回で終わり。オレも知らなかったことがいっぱいあったけど、みんなはどうだった?
ここに紹介した子(土偶)たちは、期間によって交代するらしい。だから、もしかすると、これを読んで「会いに行ってみよう!」と出掛けてくれても、他の子が展示されている場合があるから、そこだけは許してね。今回の子たちに会えなかったとしても、他の子もきっと別嬪だと思うから、ぜひとも資料館を訪れてみてほしい。そして遺跡にも行ってみてくれよな。