「縄文人は笠形や円錐形のヤマに聖性を認めていたんですよ。
富士山などはまさにそう!」
「津軽の、岩木山もそうなのですか?」
「ええ。岩木山もここの人にとって、聖なるヤマです」
2015年11月22日、國學院大學の名誉教授である
小林達雄先生が「縄文文化と世界遺産登録」というテーマで
青森市の「縄文の学び舎 小牧野館」で講演をされたんだドグ~!
小林先生といえば縄文好きのドグ子達にとってのヒーロードグ!
ドグ子は小林先生の見識の深さにいつも心を打たれているんだドグ~!
小林先生のお話でドグ子の目からウロコが落ちたのは、
ストーンサークルとは何かというお話ドグ。
「現代のストーンサークルは、東京スカイツリーです」
な……なんと!? 小林先生は続けたドグ。
「スカイツリーはただの建築物ではなく、モニュメントです。
ストーンサークル、古墳、そして大仏や寺院、そして現代においては
東京スカイツリーがモニュメント(記念物)なんですね」
これを聞いて、「なんで現代人はストーンサークルを造らないんだろう?」と
ずっと不思議だったドグ子はやっと納得できたのでした!
ストーンサークルは形を変えて、ただの建造物ではなく、
大きさに感動し、人々が夢を持つようなモニュメントに進化していたんだドグ~!
ストーンサークルは縄文人の世界観である
二至二分(春分・秋分・夏至・冬至)を設計の中に
組み込んでいるというお話を、小林先生はしてくれたんだドグ!
秋田県の大湯環状列石の夏至の日没はストーンサークルの中央の石を
結ぶライン上に沈んでいき、
青森県の岩木山の中にある大森勝山環状列石は、
その場所から眺められる岩木山の頂上に冬至の日没がありそうです。
三内丸山遺跡の六本柱について、小林先生は6という数を
3+3で6だと表現されたんだドグ。
3本の柱は、2本とは違って計算しないと正確に直線上には並ばないとおっしゃった
小林先生。六本柱の3本ずつが直線上に並んでいることには、
深い理由があるように思えて来たドグ~……。
縄文の世界にはマジックナンバーというものが存在して、
三は縄文人にとってのマジックナンバーだったんだドグ。
そういえば、小牧野遺跡から大量に出土した三角型岩盤は三角だし、
六本柱は三の倍数、小牧野ストーンサークルは中央帯、内帯、外帯と
三重の円になっているドグ……!
お話を聞いているうちに縄文の魔法世界に引きこまれてしまったドグ子。
もうすぐ縄文人にとっても特別な一日だった冬至がやって来るドグ!
小林先生のお話を聞いて、
今年の冬至は三内丸山遺跡で過ごしたいなと思ったドグ子でした☆