三内丸山遺跡のニワトコの実が、
赤く色づきましたドグ~!
6月末から7月の頭、
クリの白い花が咲く頃に赤く色づくのがニワトコの実ドグ~☆
三内丸山遺跡からはなんと、500リットル以上のニワトコの種子が出ており、
それらと一緒に発酵したものに寄ってくるショウジョウバエのさなぎも
いっぱい出ていることから、
ニワトコの実は、酒造りに使われていたんじゃないか? と
辻誠一郎さん(東京大学院教授・環境史専門)は言っているんだドグ~!
- 赤く色づいたニワトコの実(ピクニック広場)
- 右側がニワトコの木。立派ドグ☆
「わー、本当に赤いドグ~! これでお酒作るんだドグ?
どれどれ……」
「あ、食べるとですね……」
「ぶべーーーーーっっっ!! まずいドグーーーー!!!!」
「そう、渋いんですよね。」
そう語るのは自称・ニワトコおばさんの
三内丸山応援隊の中村文子さんドグ!
中村さんはこの「ニワトコの実で酒を造っていたかもしれない」という、
お話を聞いて以来、ずっとニワトコの観察を続けているんだドグ~!
三内丸山遺跡の奥の方にはまだ「まるで山!」という地帯があるんだドグ。
クリの木あり、クワの木あり、クルミの木にニワトコの木と、
遺跡の中は植生豊かな森なんだドグ。
- クリの木
- クワの実
「あ、ありますね。ニワトコの木です!」
と、どんどん森の奥へ奥へと足を踏み入れていく中村さん。
一体何がそこまで彼女をニワトコへと引き寄せるのか。

遺跡北側の鬱蒼とした草木の中、日の当たる場所を見つけて育つニワトコ(立入禁止ドグ☆)
「以前、潰してお砂糖を加えて発酵させてみたんだけど、
私、お酒飲めないからお酒になったかどうかはわからなかったの。
でも、ほんの少し酔ったからお酒だったと思う!」
と、自ら発酵までさせ、更にニワトコの新芽を天ぷらと
おひたしにして食べたそうドグ。
「ニワトコの新芽の天ぷらって、なんか美味しそうドグ!
味はどうだったんですドグ?」
「いや~、味は良かったんだけど、消化が良すぎて。
お腹がね。大変だったからお勧めはしません!」

西盛土ではこんなに大きなニワトコと、若いニワトコの木を見つけたドグ(立入禁止ドグ☆)
中村さんが言いますドグ。
「三内丸山の果実酒は、ニワトコ、サルナシ、クワ、キイチゴのミックスです。
お酒を造るなら、サルナシの実だけでも、ヤマブドウでもいいわけじゃないですか。
なぜ、わざわざニワトコの実をたくさん使ったのか。
きっと、赤かったからだと思います。何か儀式にも使われていたんじゃないかな?」
「そうドグよね~。サルナシ酒とか美味しそうドグもんね☆」
「あと、夏に採れるものでもお酒を造ろうとしたんじゃないかなって」
「なるほどドグ~! 秋はヤマブドウ酒、夏はニワトコ酒って。
縄文人はチャレンジ精神の塊ドグね☆」
★ドグ子のお出かけポイント★
ピクニック広場から遺跡ゾーンへ向かうところにりっぱなニワトコの木があるドグ☆
5月中頃に白くて小さな花をたくさんつけるんだって。
さんまるミュージアムではニワトコの種子の出土したようすが見られるドグ。
- ピクニック広場のニワトコの木
- さんまるミュージアムの展示
7月頭の暑くなっていく盛りには、ニワトコの実が色づき
美味しいクワの実が食べられますドグ!
ニワトコの実とクワの実を見つけたら、
ぜひ口に運んで「ぶべ~!」と「美味しい~!」を叫んでみてね☆
ドグ子☆