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2000年後の縄文ポシェットをつくろう!(活動報告) 2009年11月12日

画像:活動の様子
平成21年10月10日(土)に三内丸山遺跡の縄文時遊館を会場として、三内丸山遺跡でボランティアガイドを行っている「三内丸山応援隊」による2000年後の縄文ポシェットをつくる体験教室が行われ、親子など約20名が参加しました。

講師には十和田市現代美術館や十和田市内商店街でSUMOUAURA(相撲オーラ)展やMAWASHIプロジェクトといったユニークな取組をしている美術作家・柴川敏之さん(福山市立女子短期大学准教授、広島大学相撲部創始者)をお招きしました。

柴川さんは2000年後の41世紀に私たちの現代社会が“化石”として発掘されたとしたら一体どうなっているのだろうか。といった視点で「2000年後から見た現代社会」をテーマに制作活動をしている方です。

今回も、現在社会に存在するタイヤや携帯電話、蚊取り線香などが2000年後に化石として発掘されたらという設定で、様々なものがデザインされた生地を使用してポシェット作りを行いました。時間の関係上、今回は昨年度拓本した生地を使用しています。生地は帆布(はんぷ)という跳び箱の上部や相撲のまわしに使われている丈夫な布で、触ってみると少しゴワゴワしていますが、使っているうちに馴染んできそうな肌触りで、肌に直接触れるまわしに使われている理由が分かります。

その生地をチップ状にしたクリの皮で草木染めされた生地が参加者に配られます。なんと!染めるのに3日間もかかるそうです。染められた生地は少し茶色がかり自然な風合いが出ています。

拓本の柄は一枚一枚全て異なり、どの柄になるかは運任せ。裏返しにされた生地の中から順番に生地を手に取ります。生地を捲って思いどおりのデザインだった人、そうでなかった人様々です。

まず最初に、決められた寸法に織り、シカの皮でできたタグを横に取り付け、ミシンを使って袋状に縫い込みます。曲がったり、返し糸をしてなかったり、慣れない作業でみなさん四苦八苦の様子でした。

その後、アドバイザーの方に肩紐を通す穴を開けもらいハトメを付けます。肩紐は自分の身長に合わせて長さを調整します。

最後に自分だけのオリジナルデザインにするため、蚊取り線香を好きな形に折ってオリジナルの拓本をワンポイント入れ、組紐を取り付けて完成です。

昼食後は遺跡に出てポーズを取って写真撮影。皆さん思いどおりの作品が完成してご満悦の様子でした。

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